スピリチュアル・エナジー-ほおじろえいいち氏-

このページは、科学ジャーナリストの
ほおじろ えいいち氏によるコラムページです。
ほおじろ氏は、先端科学とスピリチュアリティの統合を目指した内容の執筆をされています。

2008.06.15(第40回)

 先日、縁があって的中率日本一とも評されている易の先生のお話を聞く機会がありました。博覧強記のその先生が、石田梅岩の『都鄙(とひ)問答』にいいことが書いてあるというので、さっそく岩波文庫から出ているその薄い本を買ってみました。ところが江戸時代中期に書かれた日本語なので、理系出身の私にはとても読みづらいのです。そこでインターネットという文明利器の助けをかりながら、ようやくその要旨を理解することができました。

 梅岩の教えは「石門心学」と呼ばれ、「士農工商」の封建社会にあって、広く庶民に「商い」の基本を説いたもので、儒教や仏教、日本古来の神道の思想を取り入れたものです。その真髄は、「われ(当方)が儲かり、さき(相手)が損をするというのは本当の商いではない」ということにつきるようです。また、お客様に喜んで納得して買ってもらおうとする心を持つこと。そして、商品には常に心を込めて気を配り、売買すること。そうすれば経済原則にふさわしい適正利潤を得ることになり、「福を得て、万人の心を案ずることができる」というのです。

 ここで私の心に浮かんだのはよくいわれる「ゼロサム」と「ウィン・ウィン」です。

 「ゼロサム」は世界の利益を合計すればゼロになってしまうというものです。単純化していえば、たとえば同業大手2社が競争して1社が大きな利益を得たのにもう1社が大きな赤字を出してしまったとすれば、全体として儲けはゼロ。サムは合計という意味ですから、合計すれば利益はゼロということ。これはあたかも勝者が敗者の利益を奪ったから、合計してゼロになっているという感じです。要するに、全体としてはプラスのものは何も生んでいなのです。ここには勝つか負けるかの競争原理が働きます。勝ったものだけが生き残るというルールが厳然として支配しているわけです。

 これに対して、「ウィン・ウィン」は2社が競争するというのではなく、お互いに長所を出し合いながらお互いが利益を生み出すやり方で、全体としても利益が生まれるというものです。つまり、そのようなやり方によって世界全体が何らかのプラスを生み出すというポジティブな行き方です。

 さて、ロバート・ライトというアメリカの科学ジャーナリストがいます。彼は何人かの科学者の説から、生命の神秘は遺伝子(DNA)現象にあるのではなく、一方の利益が他方の損失に結びつかない「ノン・ゼロサム・ゲーム」を演じることにあると言うのです。ノン・ゼロサム・ゲームとは、双方がメリットを得て、全体がポジティブとなるウィン・ウィン・ゲームです。彼は、そのウィン・ウィン・ゲームを好む固体が優勢となるように生物は進化している。また全体がポジティブとなるように向かっている。それが生物の際立った特徴であると言うのです。たいへんおもしろい考え方です。

 生物ばかりではありません。ライトは、人類の歴史、世界の政治的変遷も同じような経過をたどるというのです。もちろん、歴史はそう単純ではありません。乗っている馬が言うことを聞かずに突発的に暴れたり後ろへ戻ったりするように、ホロコーストやテロなど極端にネガティブな出来事も起こります。しかしそれでも人類の歴史の大きなうねりは、全体としてウィン・ウィンに向かっているというのです。なぜなら人類も、結局はウィン・ウィン・ゲームを好む生物だからというわけです。

 進化論が正しいとすればのことですが、人類にとって進化のはじめの段階では、生存競争によって生き延びるか滅ぶかの二者択一しかなかったのでしょう。その時重要な役割を担ったのがネガティブな感情です。滅んでしまうという思いが深刻であればあるほど、そこから生ずるネガティブな感情は強く、絶望感さえいだかせました。したがってそこから生まれたのは競争原理に基づいたネガティブな文化であったといえるのではないでしょうか。

 しかしロバート・ライトの説に従えば、これからは違います。これからはウィン・ウィン・ゲームを中心としたポジティブな文化をつくりあげたものが生き残ることになるのです。彼はいいます。「私たちは今、静けさの前に吹き荒れる嵐の終わりに生きている。インターネット、グローバリゼーション、非核への流れは偶然ではない。それらもまたウィン・ウィン・ゲームのシナリオが選択した、人類の必然的な産物なのだ。そこを過ぎると人類の未来は、過去よりももっと幸せになるはずだ、そういう曲がり角に立っているのだ。」

彼のこの考え方はポジティブ過ぎて根も葉もないイリュージョンに過ぎないといわれてしまいそうですが、とても魅力的な考え方だと私は思います。


★あなたのアセンションになくてはならないツールのひとつか?
  Q-WaveヒーリングDVD「キングダム・オブ・ハッピネス」体験談集はこちら。 
http://www.eiichihojiro.jp/healingdvd/review/01_hapiness_01.html

★ほおじろえいいちのサイエンス&スピリチュアル ショートエッセイはこちら。
http://www.eiichihojiro.jp/blog/category/essay

★本コラムの著者・ほおじろえいいち先生は、月刊『ザ・フナイ』3月号にもご寄稿くださいます。『ザ・フナイ』もぜひお読みください! 

バックナンバー
第100回

運命を変えたいときに読む本(最終回)

第99回

人は次の生を計画して生まれてくるのか?

第98回

おもしろい電磁波調整グッズ

第97回

花がそうであるように、あなたも。

第96回

地球もカルマを持っている

第95回

地球は心を持っている

第94回

鏡の第2法則にもある「理性と魂の一致」

第93回

トランサーフィン 鏡の「超」法則 リンゴが空へと落下する

第92回

人が輪廻する科学的な証拠は?

第91回

不思議な金龍のシンクロニシティ

第90回

ノストラダムスの予言は当たっていたのか?

第89回

エネルギー・ヒーリングにも通じる鉄則

第88回

最先端の風水グッズ「オルゴナイト」

第87回

掃除をするときの心

第86回

都内のパワースポットとオーブ

第85回

「過剰ポテンシャル」対「ほほ笑む心」

第84回

カルマが消えていくときに起こること

第83回

瞬時に移される、病気の「気」

第82回

お彼岸とお線香のエネルギー

第81回

健康な家や快適なオフィス環境のために

第80回

私は「マインドフル」な人が好き!

第79回

こんな女性には、3.5カラットのエメラルドを!

第78回

ほんとうの幸せを得るためには

第77回

ほほ笑みのエネルギー

第76回

クリスタルが割れるとき

第75回

本のなかの不思議な写真

第74回

パワースポットと水晶クリスタル

第73回

素晴らしい幸せパワーが夢のなかに?

第72回

アセンションは始まっている?

第71回

デートに出かけるときの4つの心理作戦

第70回

未来世療法で幸せな人生を選択した女性

第69回

死後も続く(?)愛犬との強いきずな

第68回

人生が、あなたに期待している

第67回

前世療法の謎

第66回

地球の発するヒーリング・ エネルギー

第65回

テントウムシは幸運のシンクロニシティ

第64回

古代エジプトのファラオの杖とは?

第63回

内なる七つの悪魔と、気づきの生活

第62回

ソウルメイトに学ぶエネルギーの法則?

第61回

無理してポジティブになろうとしなくても

第60回

素晴らしい人間関係のつくり方

第59回

なかなか結婚しようと言ってくれない彼氏

第58回

休眠状態だった地球が目覚める日

第57回

チャクラの機能を整えることは大切

第56回

私たちは自分で運命を引き寄せている

第55回

心のきれいな人は魅力的

第54回

やっぱり努力は基本です!

第53回

冬至にやぎ座で太陽と冥王星が…

第52回

エネルギーに敏感な生きものたち

第51回

感謝度テスト

第50回

ポジティブなカルマのパワー

第49回

意外と知られていないクリスタルの活かし方

第48回

シンクロから運命までカギを握る法則

第47回

クウォーツ・クリスタル(水晶)のエネルギー

第46回

夫婦円満の秘訣?

第45回

願望を達成させる微笑み?

第44回

ゼロ磁場地帯って、いったい何?

第43回

「崖の上のポニョ」のエネルギー

第42回

ネガティブな感情と進化

第41回

「陰」と「陽」が変わる時間

第40回

進化はウィン・ウィンに向かう(?)

第39回

つながっている心

第38回

「スピリチュアル」とは何か?

第37回

エネルギー現象としてのシンクロニシティ

第36回

シンクロニシティからフローへ

第35回

幸せなエネルギーの流れに乗って

第34回

良い思いのエネルギー

第33回

シンクロニシティの深い意味

第32回

「ヒーリング」って、何だろう

第31回

「スピリチュアル・フード」は美味しい

第30回

人間関係のカギはエネルギーにある

第29回

やっぱり努力、努力のエネルギー

第28回

運命の赤い糸は、エネルギーの糸?

第27回

ポジティブシンキングに思うこと(2)

第26回

ポジティブシンキングに思うこと

第25回

地球は心を持っている

第24回

エネルギー的にも(−)になった男性たち

第23回

ペットたちと暮らすハッピー・ライフ

第22回

光をまとい、光に影響を受ける身体

第21回

黒い服と淡いピンクのクンザイト

第20回

意図のエネルギーって、いったい何?

第19回

夢でも現実でも、同じ原理が働く?

第18回

魂のビッグバンと百匹目の猿現象

第17回

シンクロニシティーには意味がある

第16回

誰でも願い事はあるけれど…

第15回

こんなヒーリング・エネルギーもあるのです

第14回

魂のチカラと百匹目の猿

第13回

きわめつきのシンクロニシティー

第12回

ガーディアン・エンジェルって何でしょう

第11回

あたたかなドームにつつまれた気持ち

第10回

エナジー・バンパイアーについて

第9回

一瞬のうちにお酒が飲めるようになる?

第8回

深夜の不思議でハッピーな贈りもの

第7回

イジメはエネルギー体「振り子」のしわざ?

第6回

あなたの思考エネルギーはブーメランのように

第5回

リラクセーションのエネルギーをあなたに!

第4回

ポジティブなエネルギーと、ネガティブなエネルギー

第3回

人を心から愛せる人は、人に心から愛される

第2回

どうなっているの、恋人どうしのエネルギー関係

第1回

エネルギー情報体としての私たち

Profile:ほおじろ えいいち(本名:喰代栄一)

『ポジティブ思考では、なぜ成功できないのか?』1974年埼玉大学理工学部生化学科卒業。東京医科歯科大学医用器材研究所にて約3年間、「ホルモンの生体制御学」なる先端科学に挑戦。1980年に詩集『心的惑星圏』を自費出版。その後短編小説や詩を書いていたが、1993年、光文社より『脳に眠る「月のリズム」』を出版し、科学ジャーナリストとしてデビュー。以来、先端科学とスピリチュアリティ統合を目指して執筆活動を続けている。シェルドレイクの仮説を紹介する『なぜそれは起こるのか』(1996年)はベストセラーになった。
魂の記憶』(2003年)を出版後は生きる意味に取り組み、ヒーリング・エナジーの研究を始めて、『幸せの進化形』 『ヒーリング・エナジー』(いずれも2005年)を出版。また、2006年12月にロシアのベストセラー本の邦訳版『「振り子の法則」リアリティ・トランサーフィン―幸運の波/不運の波の選択』、続いて2007年7月に『「願望実現の法則」リアリティ・トランサーフィン2―魂の快/不快の選択』ともに (ヴァジム・ゼランド著 ほ おじろ えいいち監修 徳間書店刊)を出版。2008年2月に『スピリチュアルの世界がよくわかる本』(中経の文庫)、2009年10月に『ポジティブ思考では、なぜ成功できないのか?』(学習研究社)を出版。2006年に無限波動技術株式会社(Q-Wave Technologies Inc.)を創設し、Q‐WaveヒーリングDVDなどを提供し始める。2009年12月に『人生を変えたいときに観るDVD』(発売・発行:無限波動技術)を出版。     
公式サイト:
http://www.eiichihojiro.jp

数霊REIWA公式サイト 佐野浩一 本物研究所 本物研究所Next C nano(ネクストシーナノ) 成功塾説法 舩井幸雄動画プレゼント 高島康司先生の「日本と世界の経済、金融を大予測」 メールマガジン登録 舩井メールクラブ 佐野浩一note
\