写真
2010年にんげんクラブ全国大会ステージ上にて
(写真撮影:泉浩樹)

「天律時代」の到来に向けて

このページは、(株)船井本社社長で「にんげんクラブ」を主催する船井勝仁によるコラムページです。船井勝仁は「これから“天律時代”が来る。そして一人ひとりが“うず”を作っていくことが大事になるだろう」という思いを持っています。それをベースにおいた日々の活動の様子や出会い、伝えたいことなどを語っていきます。

また、「船井幸雄の息子」ではなく、“船井勝仁”の独自性をさらに打ち出していくこともテーマに、これまで父に寄せてきた思いや、「二代目社長」としての方針も語っていきます。

左上 「うず」のイメージ(画:西口貴美)
2011.5.11(第15回)
原発問題を整理する

 こんにちは。船井勝仁です。
 いよいよゴールデンウィークも終わり、またいつもの生活が戻ってきました。おかげさまで忙しい日々を送らせていただいていますが、このゴールデンウィークはゆっくりと考えたり読書をしたりする時間を取らせていただきました。読みたかった本が全部読めたわけではありませんが、サムシング・グレートの意志とそんなに違わない行動が取れたのだと満足しています。
 この連休で一番読んだのは原発関連の本でした。もちろん乱読なのでここで皆様に解説できるほどの知識がついたわけではありませんが、大きな流れはつかめた気がしています。また、前回予告させていただいたように、基本的な予備知識を付けた上で、5月8日に「よりあいスペシャル」を開いて、安部芳裕さんに改めて原発問題の基礎知識を教えていただきましたので、大きな流れをまとめてみたいと思います。
 日本が原発をつくるきっかけになったのは、戦後の冷戦構造がはっきりしてきた昭和20年代の終わりごろのことです。その頃に第5福竜丸事件が起こりました。アメリカの核実験に日本の漁船が巻き込まれて被ばくした事件ですが、これをきっかけに日本で反アメリカ、反核の動きが大きくなってきました。これに危惧をいだいたアメリカが読売新聞の正力松太郎氏にこの世論の鎮静化を依頼しました。
 その時、日本側が出した条件が核技術を日本に提供することでした。背景は当時の日本がまだまだ貧しく経済発展のためには安定した電力供給が欠かせないことがありました。当時原子力は夢の技術であり、この原子力発電による安定した電力供給が日本の高度成長を支えてきたということは評価すべきことだと思います。
 また、もうひとつの転機はちょうど年号が昭和から平成に変わる頃、反原子力の動きが強まったことがあります。この時はちょうどバブルがピークを迎えた頃で、代替エネルギーの可能性も今ほどは進んでいませんでしたので、日本経済を発展させ豊かな生活を維持するためには原発政策を推進するのもやむを得ないという勢力が優勢になり、現在の世界でも有数の原発大国への道を突き進むことになりました。
 安部さんは、当時の「朝まで生テレビ」をUチューブで観たそうですが、当時の反対派は理論武装ができておらず、明らかに議論に負けているそうです。今の自分が出演したら全部論破できるのにと悔しそうにおっしゃっていました。そして、そこからは反原発と言うと現実を知らない非常識な人間だと言うレッテルが張られるようになり、普通の人は現実を知ることなく、日本の技術力は優秀だから原発は安全なのだろうという希望的観測だけで何の疑問も持たなくなったのです。
 そしてそれと同時に通産省(経済産業省)や東電などの地域独占している10社の電力会社を中心に強力な原発村が作られていき、これに逆らう人は容赦なくパージ(追放)される体制が確立しました。2003年の夏に東京電力管内の原発が全て停止するという事態が発生したのですが、東電や経産省とたたかい、この事態を起こした当時の福島県知事は国策捜査とも言える強引な捜査で逮捕されその政治生命を奪われることになりました。
 佐藤前知事は青年会議所活動を積極的にやっていて麻生元首相から可愛がられており、自民党所属の参議院議員でもあった人ですから、決して反原発の人ではなく、あまりにもいい加減な原発政策から福島県民を守るために国や東電の政策に反旗を翻しただけなのですが、それすらも絶対許容できないぐらいの強い意志をこの原発村にいる人たちは持っているようです。
 菅総理が浜岡原発の停止を求めていますが、安部さんの意見ではこれから原発推進派の反撃が始まるようです。私たちは自分の意見をしっかり持つだけの勉強をして、子供たちに安心して生活できる環境を残せるように、一人一人が当事者意識を持ってこの事態を乗り切る正念場にあるのだと思います。

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Profile:船井 勝仁(ふない かつひと)

1964年 大阪生まれ。1988年 (株)船井総合研究所 入社。1998年 同社 常務取締役。同社の金融部門やIT部門の子会社である船井キャピタル(株)、(株)船井情報システムズの代表取締役に就任し、コンサルティングの周辺分野の開拓に努める。2008年 (株)船井本社 代表取締役社長就任。父・船井幸雄の「競争や策略やだましあいのない新しい社会を築くことが本来の自分の役割だ」という思いに共鳴して、持ち株会社である同社の代表取締役社長として父をサポートすることを決意した。 著書には、『中堅・中小企業のためのIT化時代の「儲け」の決め手』(船井幸雄らとの共著 2003年 ビジネス社)、『天律の時代が来た! 生き方の原理を変えよう』(2010年 徳間書店)、『いま明かされるコトダマの奥義』(2011年1月 新日本文芸協会)などがある。
いま明かされるコトダマの奥義
★船井本社の主宰するにんげんクラブ:http://www.ningenclub.jp/
★船井勝仁.COM:http://www.ilir.co.jp/funai_katsuhito/

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