写真
2010年にんげんクラブ全国大会ステージ上にて
(写真撮影:泉浩樹)

「天律時代」の到来に向けて

このページは、(株)船井本社社長で「にんげんクラブ」を主催する船井勝仁によるコラムページです。船井勝仁は「これから“天律時代”が来る。そして一人ひとりが“うず”を作っていくことが大事になるだろう」という思いを持っています。それをベースにおいた日々の活動の様子や出会い、伝えたいことなどを語っていきます。

また、「船井幸雄の息子」ではなく、“船井勝仁”の独自性をさらに打ち出していくこともテーマに、これまで父に寄せてきた思いや、「二代目社長」としての方針も語っていきます。

左上 「うず」のイメージ(画:西口貴美)
2011.7.1(第20回)
本当の原因

 こんにちは。船井勝仁です。
 ソニーの元常務だった天外伺朗さんの1999年の本に『宇宙の神秘 誕生の科学』(PHP研究所)があります。この中では、ソニーの創業者の井深大さんの箱根の別荘で聞いた話として「ウガンダの赤ちゃん」の話が出てきます。西洋文明が入ってくる前のウガンダでは、女性は陣痛を感じると一人で子供を産み、必要な始末もして、1時間ぐらいすると生まれたばかりの赤ちゃんを親類縁者に見せて回りました。
 そして、赤ちゃんは母親が首から吊るした三角巾のような帯の中に入れられて一日中、母親の胸から離れることなく育てられます。そうすると母親は赤ちゃんの気持ちをいつでも感じとれるので、赤ちゃんが何をして欲しいかを即座に理解でき、おむつをしなくても、赤ちゃんのおしっこがしたい、うんちがしたいと気持ちが分かって布が汚れてしまうということがありません。
 このように育ったウガンダの赤ちゃんは生後48時間で、前腕をささえるだけでお座りができ、首も据わり、目の焦点も定まって、人の顔を見るとにっこりとほほ笑みます。また、生後6、7週間で全員がハイハイし、ひとりでお座りができたといいます。しかし、残念ながら西洋文明が入ってくると、上記のようなすばらしい特徴は無くなってしまいました。
 心理学ではあらゆる人間は「胎内回帰願望」を持っていると教えています。お母さんのお腹の中が人生の一番いい時期で、その楽園からの追放はほとんどの場合人生で最初のトラウマになります。それを少しでも解決する方法が母親とのコミュニケーションを濃密にすることで、ウガンダの赤ちゃんはまさに理想的な環境だったことになります。
 『船井幸雄.com』の「船井幸雄グループ社員の『本音で生きよう』」というコーナーで本物研究所の松林航也さんが「だっこのしゅくだい」(http://www.funaiyukio.com/shain/index.asp?sno=201106002)というコラムを書いています。
 小学1年生の男の子の作文を紹介しているのですが、宿題にお家のひとから抱っこしてもらってくることが出たそうです。恥ずかしがりながらも、まずはお母さん、おばあさん、ひいおばあさん、そして最後にお父さんにだっこしてもらって、それがどんなにうれしかったかを感情表現をたっぷり交えて書いています。小学校低学年まではこのだっこという手段も子供のトラウマを解消するのにとても有効だと思います。
 小さな子供の場合は親がふれ愛を大切にすることでトラウマの解消が進みますが、大人になった後は子供の方から親に対する赦しの気持ちを持つことがトラウマの解消のポイントになります。世の中で起こっていることはすべて自分の責任です。最近は生まれる前の記憶を持っている子供たちがたくさんいることが産婦人科医の池川明先生の研究等で分かってきていますが、それによると私たちは生まれてくる時に親を選んで生まれてきているようです。それが本当だとすると、親から受けたトラウマも自分の課題として生まれてきたことになるので、大人になってから気がついた場合はその解消には自分が責任を持たなければなりません。

 これを自分のことに当てはめると、父の呪い(父に対するトラウマ)の解消は私に責任があることになります。この原稿の構想を考えていたからなのか、毎朝の日課になっている心のデトックス(この連載でも取り上げた前田知則先生の感情開放の手法)をしていると、「船井幸雄の子どもであることの既得権益」を手放さなければいけないことに気が付きました。もういい年なのですから、精神的に面倒を見てもらうことはいい加減にしなければならないという当たり前のことに気が付いたのです。
 これが、もしかしたら父の病気が治らない本当の原因かもしれません。ちょうど前日に、父が信頼する島博基先生の治療を受けていますので、その治療が私の潜在意識にも作用したのかなとも思います。少し不思議な話になりますが、前世を教えてくれる能力者から父と私は何度も親子として生まれ変わってきているという話を聞かせてもらったことがあります。父の子どもとして生まれてくる権利(?)をずっと手放さずにいたとしたら、とんでもないカルマを積んできたことになります。気がついたのだから、思い切って手放したいと思います。

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Profile:船井 勝仁(ふない かつひと)

1964年 大阪生まれ。1988年 (株)船井総合研究所 入社。1998年 同社 常務取締役。同社の金融部門やIT部門の子会社である船井キャピタル(株)、(株)船井情報システムズの代表取締役に就任し、コンサルティングの周辺分野の開拓に努める。2008年 (株)船井本社 代表取締役社長就任。父・船井幸雄の「競争や策略やだましあいのない新しい社会を築くことが本来の自分の役割だ」という思いに共鳴して、持ち株会社である同社の代表取締役社長として父をサポートすることを決意した。 著書には、『中堅・中小企業のためのIT化時代の「儲け」の決め手』(船井幸雄らとの共著 2003年 ビジネス社)、『天律の時代が来た! 生き方の原理を変えよう』(2010年 徳間書店)、『いま明かされるコトダマの奥義』(2011年1月 新日本文芸協会)などがある。
いま明かされるコトダマの奥義
★船井本社の主宰するにんげんクラブ:http://www.ningenclub.jp/
★船井勝仁.COM:http://www.ilir.co.jp/funai_katsuhito/

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