写真
2010年にんげんクラブ全国大会ステージ上にて
(写真撮影:泉浩樹)

「天律時代」の到来に向けて

このページは、(株)船井本社社長で「にんげんクラブ」を主催する船井勝仁によるコラムページです。船井勝仁は「これから“天律時代”が来る。そして一人ひとりが“うず”を作っていくことが大事になるだろう」という思いを持っています。それをベースにおいた日々の活動の様子や出会い、伝えたいことなどを語っていきます。

また、「船井幸雄の息子」ではなく、“船井勝仁”の独自性をさらに打ち出していくこともテーマに、これまで父に寄せてきた思いや、「二代目社長」としての方針も語っていきます。

左上 「うず」のイメージ(画:西口貴美)
2013.03.01(第80回)
長期政権待望論

 私は正直に言うと、個人的には自民党よりも民主党の政策が好きです。強いものに有利な政策を取る自民党よりも、弱いものを助けていこうという政策をとる民主党の考え方に共感を覚えるからです。かなり若いころ『IBMの息子』(新潮社)という自伝を読んで感銘を受けました。
 著者はIBMの創業者の息子さんで、しっかりとIBMの経営を引き継ぎ、業績を伸ばした人ですが、立場が近いのでとても共感しながら読めたのです。

 その中で、大体の経営者が共和党の応援をするのに、IBMワトソン親子は共に民主党の応援をしていたということが書かれていました。そして著者である息子さんの方は、民主党のカーター政権の時にソ連大使に任命されてモスクワに駐在することになります。
 少し共鳴したのは、父も学生の時は朝日新聞の記者になりたかったと言っていますので、私と信条は似ているのかもしれないと思っているからです。

 だから、本当は早く選挙をやって民主党政権が復活することを待望するべきかもしれませんが、奥様と知り合いだからと言うわけではありませんが、安倍総理には長期政権を担っていただきたいと思っています。なぜなら、戦後の日本では長期政権が続いている時に経済力や国力があがっているという歴然たる事実があるからです。
 吉田茂首相、佐藤栄作首相、中曽根康弘首相、それに小泉純一郎首相の時代に、政治家としての功罪はいろいろあると思いますが、後から振り返ってみれば日本は国力を伸ばして来ました。
 だから、アメリカという超大国の力が相対的に落ちてきていて、中国というまだ先進国としての文化レベルに達してはいませんが、すごい勢いで国力を伸ばしている隣国に挟まれてとても難しい立場に立たなければいけないいまの日本という国にとっては、強力なリーダーシップを発揮できる首相が必要だと思うのです。
 いまの安倍総理は、この夏の参議院議員選挙で勝利することができれば、3年間は大きな国政選挙をしなくてもいいという立場になれますので、長期政権を担うチャンスを持っています。政治家としての好き嫌いを越えて、だからしっかりと日本という国の経営をしていただきたいと思っています。
 いろいろ議論はありますが、アベノミクスはいまのところうまく機能していると思います。植草一秀氏のメルマガを読んでいるのですが、本来は民主党政権が取れるはずの果実をアベノミクスがいいタイミングで収穫しているだけだという意見が書かれていました。まったくその通りだと思いますが、逆に言うとそれだけついている政権だと言えるのだと思います。
 ツキは大切です。ツキの原理は船井流経営法の根幹をなす考え方です。ツキがある人と付き合えば自分にもツキが回ってきますし、逆にツキがない人とばかり付き合っていると自分のツキも無くなってしまいます。特にリーダーはツキを持っていることがとても大切なので、安倍総理がツキに恵まれていることは国民として喜ぶべきことだと思うのです。

 そして、ツキの原理で考えれば、制度の不備はあるかもしれませんが、選挙を通じて私たちの総意で選んだ総理大臣なのですから、自ら選んだリーダーを批判ばかりしていてはやはり私たちのツキも落ちてしまうのだと思います。納得出来ない点は多々あるかもしれませんが、それは批判ではなくて建設的な意見を言うことで政策として取り入れてもらうことを考えればいいと思いますので、少なくとも株価が上がってそれだけでも経営者のマインドが東京や大阪などの都会ではずいぶん改善されているという長所をしっかりと評価することは大事なことだと思います。
 長所伸展法も船井流経営法の根幹的な考え方です。経済のことを考えると短所是正政策は一番とってはいけないと思います。父はよく、小泉首相が行った構造改革の批判をしていました。それは、経済が弱い時に弱点を是正する構造改革をするのは間違っている。まず、経済を好転させてから、そうすれば長所が明らかになってくるのでそれを伸ばすことを中心とした政策をとって構造改革をすればいいのだという意見でした。
 確かにその通りですが、小泉首相が5年間の長期政権を運営することになったので、その間違った手法ですら、結果的には辻褄があってしまいました。逆に言うと、安倍総理のアベノミクスも5年間ぐらいやらないときちんとした成果は現れないのではと思えてしまいます。
 金融緩和から円安を誘導して景気を回復させた後は、ゆるやかに財政の健全化を図っていくことが安倍総理に取って大事な課題になると思います。インフレに誘導することができれば、名目のGDPが増え、税収も上がることが予想されます。その時には、その果実をすぐに使ってしまうのではなく、しっかりとキープしておいて今度は日本の一番の弱点である財政規律の健全化に取り組むべきタイミングが来ていることをいまから認識しておくことが大切なのだと思うのです。
 こんなにうまく行くことは難しいと思いますが、少なくとも毎年、総理が変わるような政治体制からは卒業したいと私は思います。皆さんはどう思われますか。


『未来から考える経営』表紙画像
『未来から考える経営』
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Profile:船井 勝仁(ふない かつひと)

1964年 大阪生まれ。1988年 (株)船井総合研究所 入社。1998年 同社 常務取締役。同社の金融部門やIT部門の子会社である船井キャピタル(株)、(株)船井情報システムズの代表取締役に就任し、コンサルティングの周辺分野の開拓に努める。2008年 (株)船井本社 代表取締役社長就任。父・船井幸雄の「競争や策略やだましあいのない新しい社会を築くことが本来の自分の役割だ」という思いに共鳴して、持ち株会社である同社の代表取締役社長として父をサポートすることを決意した。 著書には、『中堅・中小企業のためのIT化時代の「儲け」の決め手』(船井幸雄らとの共著 2003年 ビジネス社)、『天律の時代が来た! 生き方の原理を変えよう』(2010年 徳間書店)、『いま明かされるコトダマの奥義』(2011年1月 新日本文芸協会) 、『未来から考える新しい生き方』(2011年9月 海竜社)、『失敗から学ぶ』(2012年7月海竜社) 、『未来から考える経営』(2012年10月 ザメディアジョン)などがある。
『未来から考える経営』表紙画像
★にんげんクラブ:http://www.ningenclub.jp/
★船井勝仁.COM:http://www.ilir.co.jp/funai_katsuhito/

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