写真
2010年にんげんクラブ全国大会ステージ上にて
(写真撮影:泉浩樹)

「天律時代」の到来に向けて

このページは、(株)船井本社社長で「にんげんクラブ」を主催する船井勝仁によるコラムページです。船井勝仁は「これから“天律時代”が来る。そして一人ひとりが“うず”を作っていくことが大事になるだろう」という思いを持っています。それをベースにおいた日々の活動の様子や出会い、伝えたいことなどを語っていきます。

また、「船井幸雄の息子」ではなく、“船井勝仁”の独自性をさらに打ち出していくこともテーマに、これまで父に寄せてきた思いや、「二代目社長」としての方針も語っていきます。

左上 「うず」のイメージ(画:西口貴美)
2011.12.01(第35回)
昭和一一年二月二六日

 こんにちは。船井勝仁です。
 前々回の原稿で昭和史からの警告の話を書きました。神様のいたずらで昭和11年に起こったことと似たような出来事が2011年に起こる可能性が高いという意見ですが、昭和11年に起こった大きな事件は二・二六事件です。
 陸軍の若手将校が、「現人神である天皇陛下の周りの人間が悪いのであり、君側の奸(かん=邪悪な人)を排せば天皇親政が行われる。そうすれば、すばらしい世の中が来る」ということを夢見て起こした決起だというのが、いま読んでいる『英霊の聲』(河出文庫)などを参考にすると三島由紀夫のとらえ方です。
 私はいままでは、青年将校が反乱を起こし、それによって政党政治が開花するなど明治以来の自由民権運動、大正デモクラシーなどを通して明治以降の歴史で日本が培ってきたものをすべて否定し、軍部特に陸軍が独裁政治を引くきっかけになった大事件だという見解を持っていました。
 しかし、結果的にはそういう道をたどるきっかけにはなりましたが、決起した青年将校の大半はもっと純粋に天皇陛下に対して一方的に強烈な恋をして、天皇親政しかここまで腐敗をした日本を立て直す道はないという確信が起こした事件だったのではとも考えるようになってきました。
 2011年も師走に入りましたので、今回は改めて二・二六事件のことを考えてみたいと思います。前回の原稿で書いたように、インラケチ(柳瀬宏秀先生は正確にはインラケシュというと言っています)というもう1人のあなたになって、その人の気持ちになって考えるという手法を使うことが有効ですが、残念ながら私は上記のように青年将校たちにシンパシーをまったく感じていませんでした。
 でも、面白いもので二・二六事件のことを調べてみようと思うと、インラケチする材料が自然にやってきます。先日、所用で渋谷区役所に行く必要がありました。せっかく行ったのに印鑑を忘れてしまい、区役所の周りをうろちょろすることになってしまったのですが偶然、二・二六事件の慰霊碑を法務局の隣で見つけました。
 どうも青年将校たちの処刑が行われた場所がその辺りのようなのです。戦前はいまのNHKや代々木公園は陸軍の演習場だったという話を聞いたことがあります。そこで将校たちの処刑が行われた可能性はとても高いことに気がつきました。息子が小学生の頃、NHKの児童合唱団に入っていたので、練習の送り迎えによく行っていたことを思い出し、実は知らず知らずのうちに青年将校たちの想いを受け止めていたのかもしれないことに気がついたのです。
 それほどのファンというわけではありませんが、三島由紀夫はとても気になる存在です。私は、三島の『葉隠入門』(新潮文庫)を読んで、死生観を大事にする武士道の精神が分かったように思います。武士は毎朝起きると今日はどういう死に方をするかをシュミレーショするというお話になっていました。毎日、死んでいるので死ぬことが怖くなくなり、非常時にみっともない行動を取らないというのが武士道の本質で、切腹を称賛しているわけではないのです。
 2011年の3・11大震災のときも、死生観ができていて落ちついて行動ができた人と、怖いという思いが先行して、普段はあれだけすばらしいことを言っている人が、ちょっとあの行動はみっともないよね、と思われた人とがはっきりしたような気がしたのですが、これからの非常時を乗り切るには、まずこの死生観をきっちりと持つことが大切なのだと思っています。
 『英霊の聲』を読んでいると、『葉隠入門』で武士道の精神が理解できたように、青年将校の想いを理解できると昭和初期という時代が持っていた意味が理解でき、それをきっちりと踏まえて、いまどういう行動を取るべきなのかを考えていかなければいけないかが分かるような気がしてきました。
 詳しくは『ザ・フナイ』の来年2月号に向けて勉強をして原稿をまとめたいと思いますが、今日は慰霊碑に偶然出会ったというシンクロニシティとちょっと強引な私なりの歴史観を紹介させていただきました。読者の皆様にもそれぞれ自分が好きな歴史などの題材を考えていただき、皆様なりにインラケチをして自分独自の歴史観を作ってみてください。自分で考える自立のいい訓練にはなると思います。

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Profile:船井 勝仁(ふない かつひと)

1964年 大阪生まれ。1988年 (株)船井総合研究所 入社。1998年 同社 常務取締役。同社の金融部門やIT部門の子会社である船井キャピタル(株)、(株)船井情報システムズの代表取締役に就任し、コンサルティングの周辺分野の開拓に努める。2008年 (株)船井本社 代表取締役社長就任。父・船井幸雄の「競争や策略やだましあいのない新しい社会を築くことが本来の自分の役割だ」という思いに共鳴して、持ち株会社である同社の代表取締役社長として父をサポートすることを決意した。 著書には、『中堅・中小企業のためのIT化時代の「儲け」の決め手』(船井幸雄らとの共著 2003年 ビジネス社)、『天律の時代が来た! 生き方の原理を変えよう』(2010年 徳間書店)、『いま明かされるコトダマの奥義』(2011年1月 新日本文芸協会)などがある。
いま明かされるコトダマの奥義
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