「“女船井”と呼ばれる経営者」の幸せになる生き方

このページは、船井本社グループのイリアール株式会社の代表取締役を２００６年から務める（※2022年退任）乗附なほみによるコラムページです。
舩井幸雄が経営術を実践的に教え、“女舩井”と呼んだ唯一の女性経営者です。
経営者として、女性として、舩井幸雄の教えを活かした生活をお伝えしていきます。

今回は、皆様がお出掛けしやすいよう、前回の築地情報を補足します。
東京在住の方は、出勤前や土曜日に。遠くにお住まいの方は、東京のお土産を買うのに格好の場所ですので、ぜひ行ってみてくださいね。

日曜日・祝日は休み、水曜日は休みの事が多いので、それ以外の日がお薦めですが、今年の初セリは日曜日でした。
それは東京都によって、築地の初セリは、１月５日と決められているからです。
ご祝儀相場ということを知りつつも、初日に行けるまたとないチャンスなので、さっそく行ってきました。

ご存じの通り、マグロの初セリの最高値は、青森県大間産２３０ｋｇで７３６万円でした。
昨年は史上最高、２２０ｋｇで、１億５５４０万円でしたから、随分と差があります。
２００８年は６０７万円だったのが、２０１１年３４２ｋｇ　３２４９万円、２０１２年２６９ｋｇ　５６４９万円、
と急上昇していたので、一気に数年前の水準に戻った感じですね。
それでも単純に１ｋｇあたり３２０００円は、普段に比べると、とーっても高いです。
約９０％が漁師さんの取り分ということですので、本当はもう少し高くてもいいかな
と思いつつ、自分のお財布を考えると、安いほどありがたいのが本音です。

ウニも蟹もご祝儀相場でしたが、年初の日曜日で正月休み中というレストランやお寿司屋さんが多いためか、すいていたため、表示価格より少しまけてくださったり、お年賀タオルをくださったりサービスは満点でした。

今は既に、いつも通りの価格に戻っていますので、築地場内市場のルールと行き方を前回より詳しくご紹介します。

築地場内への入り口はココ↓です。右手に交番があり、左手には地下鉄大江戸線の築地市場駅出口があります。
入口という看板の真下を通り、中へ入ってください。

入口

ルールは、前回書いた通りですが、入口に外人向けの可愛い看板がありましたのでご覧ください。
外人客が、とても増えました。購入している人も見かけます。

ルール

ルール１

ルール２

一人乗り自動車「ターレ」に気を付けながら、まっすぐ進んでください。

魚市場端

↑は、扇状の魚市場の端です。魚市場の入口はこの右手、↓の写真の所です。

魚市場入口

入ると、狭い路地の両側にたくさんのお店が並んでいます。
このお店は仲卸業者さんです。
早朝、卸売業者が生産者から依頼された魚や野菜をセリにかけます。それを仲卸業者が買って小分けし、並べています。
マグロを解体したり、様々な魚介を小分けして並べるのには時間がかかるので、７時半頃が、ちょうど品揃えのよい時間帯です。

マグロ解体

仲卸業者は、スーパーや大手レストラン、電話注文分を出荷し、それとは別に店頭に品物を並べます。仕入れにこだわる料理人やシェフは、ここで現物を見て仕入れます。
誰でも買えますので、私もこの品を見て選びます。
本マグロの脳天など、一般に流通しない稀少部位も買えますし、ハマグリの貝殻で本マグロの背骨の間の身を掬い取った新鮮な中落ちも激安価格で買えます。

マグロ

中落ち

私は、銀座の超一流寿司店に卸している「町幸」さんでウニや帆立を、その向かい側にある「大菱」さんでマグロを買うことが多いです。
↓の写真は、１月５日ですので、かなり高いですが、前回書いたように、日によって２０００円台のこともあります。

ウニ

カニやエビは、ぐるっと見て、活きが良く価格が安いものを選びます。

蟹

生の筋子や、加工済みのイクラは、統一価格のような気がします。
活松葉ガニ、初日は１２０００円でしたが、普段は甲羅の横幅１５ｃｍ位↓で、１パイなんと千円！

松葉ガニ

青果市場では、イチゴを箱買い。といっても４パックで、1パック４３０円でした。
クローバーというブランド品がお薦めです。
甘く味が濃いので、「トチ○○○」「アマ○○」の水っぽい薄味とは、全く違い、トリコになること間違いなし！

帰りがけに、築地場内の食堂街で朝食。
寿司店もたくさん並んでいますが、夕飯でお刺身をいただくので、
「かとう」さんで、煮魚の定食と、鯵酢、イカの塩辛をオーダーするのが定番です。

かとう

そして帰宅したら、購入した生の筋子で、「いくらのしょうゆ漬け」を作ります。
手順は簡単。
�@ボールに鎌田醤油の「だし醤油」を少し入れておきます。
�A筋子をザルに入れ、沸かしたお湯を掛けて、膜を白く縮ませます。
�B膜から粒を取り出して、「だし醤油」入りのボールへ投入。
�C全部取り出せたら、味をみて、足りなければ「だし醤油」を足します。
　だんだん浸み込むので、少し薄いくらいでちょうどいいです。

という訳で、その日の食卓はこんな感じです。
お味噌汁に入れた香箱蟹は、とても大きく、食べごたえ満点。
これで一人前２０００円しません。　行く価値大、ですよね？

食卓