船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井本社グループスタッフによるコラムページです。 「これからは“本音”で生きるのがよい。そのためには“本物の人間”になることが大事」という舩井幸雄の思想のもと、このページでは、社員が“本物の人間”になることを目指し、毎日の生活を送る中で感じていること、皆さまに伝えたいことなどを“本音ベース”で語っていきます。

書:佐野浩一
船井幸雄グループ社員の日々もの思ひ、考へる あの社員の一日を公開!
藤井聡太四段から学んだこと…
2017.7.5(Wed)
社名:(株)本物研究所 執行役員&法人営業部統括マネージャ
名前:坂本 眞一

 皆さんこんにちは…
 梅雨空が嫌な時期になり、毎日ジメジメして嫌な気分になる今日この頃ですが、いかがお過ごしでしょうか?
 しかし、この時期に素晴らしい新星が誕生しましたね。
 私も小さいころから、親に教えられて好きになった将棋界の天才です!
 新たな天才の登場は、世間を明るくしてくれます。人間の新たな可能性を見せてくれるからだろうと思います。
 昨年、史上最年少でプロ棋士となり、デビュー後に29連勝してプロ将棋界の連勝記録をいきなり塗り替えた藤井聡太四段もそうした天才の一人だと思います。
 日本将棋連盟にとっては、世間の前向きな人気を集めている藤井四段は救世主のような存在だろう。というのも、昨年、将棋を題材にした映画『聖の青春』が公開されるなど、最近は子供対象の将棋教室も盛んのようです。

 もちろん、今後の藤井四段の活躍の具合によると思いますが、かつてプロ将棋の公式7大タイトルを全冠制覇した羽生善治氏の「羽生フィーバー」(7冠制覇は1996年)的なブームが起こってもおかしくないと確信しています。
 今回は、久々の明るい話題である藤井四段の活躍から、私たちが学ぶべき「3つの教訓」を引き出してみたいと思います。

【教訓その1】AIは利用する「ツール」
 1つ目は人工知能(AI)との付き合い方です。藤井四段は、プロ入りを決めた直後には、詰め将棋の解図が得意であることから最終盤は強いだろうが、序盤に難があるかもしれないとの評判だったそうです。ところが、デビューして公式戦を戦うようになってみると、最新の流行型とは少し異なるものの、バランスの取れた少々古風に見えかねない形から、攻めに転ずると一気に加速する、ちょうど強い将棋ソフトが指すような将棋を指しており、序盤・中盤・終盤のすべてに万遍なく強いのではないかと思えるような万能ぶりを見せています。
 どうやら、デビュー後に、公式戦を勝ちながら強くなっているようです。普通は「負けて(研究するから)強くなり、勝って自信をつける」と言われていた将棋の世界にあって、異様に効率的な進歩を遂げているようなのだが、インタビューの記事などを総合すると、序盤・中盤におけるソフトウエアの局面に対する評価点を参照して研究しているようです。
 たとえば、連勝記録更新の翌日の読売新聞(6月27日、朝刊)には、将棋ソフトが示す局面と手の数値評価について、「その数字を使って、序盤の指し方や考え方を磨いた」と話していています。

「序盤もソフトに学ぶ」という新しいアプローチ
 これまで、手の選択肢が狭まってきて、詰むか・詰まないかが重要な終盤の指し手を考えるにあたって将棋ソフトの強さが認識されて、タイトル戦の控え室などで詰みの有無の判定にソフトを使うようなケースがあったが、「強いのだから序盤もソフトに学んでみよう」というアプローチは少なかったように思います。
 また、将棋の伝統、経験を踏まえた感覚といったものにこだわりを持って、研究にソフトを使うことを嫌うプロ棋士も少なくなかったです。
 言うまでもなく、プロ棋士同士の勝負は、人間と人間とが機械やソフトの助けを借りずに戦うのであり、その勝負で勝つことが目的なのです。研究の方法や将棋ソフトの使い方は人によって様々な方法があっていいと思いますし、「自分が実戦で強くなるために使う」という適切な目的を持って使えばソフトは強力な武器になります。

 しかし、プロ将棋界には、棋士対将棋ソフトの対決を見世物にしておカネを稼ごうとした一時期がありました。そこで、将棋ソフトが「人間が戦うべき相手」として不適切に位置づけられて、「ソフトには負けたくない」「ソフトの指す将棋には心がない」といった、無用のこだわりを持つ棋士が生まれたのではないだろうか。
 今後、将棋以外の分野でも、AI、ロボットなどが進歩していくことになるだろうと思います。自動車の自動運転は実現に近づいているのかもしれないし、法律相談、教育、医療、介護などがAIとロボットに相当程度置き換わるような事態があっても構わないです。
 (1)適切な目的を設定して、(2)こだわりなくAIを使うこと、の有効性を藤井四段の活躍は示しているように思う。

【教訓その2】天才は早くから特別扱いしよう
 藤井四段は、現在14歳だが、大人のプロ棋士達と互角の条件で勝負をして成果を上げつつ、強くもなっている。彼が情熱と適性の両方を持っていた世界が、若年者にも門戸を開いている将棋の世界だったことは幸運だったといえるでしょう。
 幼稚園児時代の6歳の誕生日に「おおきくなったらしょうぎのめいじんになりたいです」と書いた子どもは、すくすくと才能を伸ばして、14歳でプロ棋士となって、世間に明るい話題を振りまいています。
 では、数学や語学、あるいは経済学でも、興味を持って大才を示す子どもがいたらどうすればいいか。研究に十分な学力があれば、10歳でも12歳でもさっさと大学院に入れてしまい、思い切り研究させるといいのではないだろうかとも思います。

 芸事やスポーツの世界では早期の英才教育の効果が明らかだが、学問や技術、ビジネスの世界でも同様ではないだろうか。
 「将棋でいうと藤井君のように」才能を持っている子どもは、その才能をできるだけ早く伸ばさないともったいないし、世間も文部科学省もそう思うようになるといい。そうでないと、本人にとっても、社会にとっても損失だ。藤井四段の存在は、柔軟な「飛び級」の重要性を教えてくれているように思う。

【教訓その3】基礎トレーニングの重要性
 あたかも将棋ソフトのように、相手の玉の寄せに至る「道なき道」を鮮やかに切り開いて勝ちを収めている藤井四段だが(以前の電王戦で三浦九段に完勝したコンピュータソフトの「ponanza」の寄せを思い起こさせる)、プロの将棋対局の場合、将棋ソフトに指し手と局面の評価を学んだからといって、それを実戦に生かすには個々の局面では自力で「読む力」が必要です。
 この「読む力」という点において、藤井四段は同業者の間で圧倒的な信用があるはずです。「デビュー以来29連勝」もすごいが、藤井四段の場合、真にすごい実績は、詰将棋解答選手権の3連覇です。詰将棋の解答力と実戦の将棋で手を読む力は少々異質だが、そもそも共通点は多いです。そして、将棋の勝負が決着する最終盤では両者の一致率が拡大する。
 どんな分野・種目でも、もともとの才能と基礎的なトレーニングが十分できていると有利です。殊に、将棋のような「先を読める者同士が、相手に先に諦めさせる」ことによって勝負をつけるメンタルの要素の大きなゲームでは、「相手のほうが読めているのではないか」という「信用」の影響力が極めて大きいと思います。

 最後に舩井流の長所伸展にも様々なステップを踏むこと、考慮することにより、真のプロ集団を年齢や経験に問わず作っていけると確信しました。
 最後までお読みいただき感謝申し上げます。


3周目:「我以外皆我師」
4周目:「中村天風氏教義・心身統一法」
5周目:「心身統一法実践編」
6周目:「中村天風式のヨーガとは…」
7周目:「私の好きなパワースポット」
8周目:「イルミネーションを見ながら感じること」
9周目:「偽証罪も動かぬ証拠が・・・」
10周目:「佐々木了雲先生に学ぶ」
11周目:「金融のプロから学ぶこと」
12周目:「一流になるためのコツとは・・・」
13周目:「「運命を拓く」を読んで <人間の心の在り方が人生を支配する>」
14周目:「マヤ暦とマヤ文明について」
15周目:「日本のTPP参加にてアメリカの圧力を感じること」
16周目:「砂糖が持つ依存症とは・・・」
17周目:「〜哲人・中村天風氏の人生観〜人はどう生きたらいいの?」
18周目:「河村武明さんから学ぶこと」
19周目:「バクテリアで身体をいつまでもハツラツと!」
20周目:「〜素頭をどう鍛えるかで人生が変わる〜」
21周目:「未来への言霊を読んで」
22周目:「『舩井幸雄を想う』を読んで・・・」
23周目:「不変のマーケティングとは……」
24周目:「衝撃の未来と新しい働き方とは?」
25周目:「小山会長(前船井総合研究所会長)の勉強会を受けて」
26周目:「スポーツから学ぶこと」
27周目:「マズローの神髄とは……」
28周目:「政木フーチから学んだこと・・・」
29周目:「竹布の素晴らしさとは・・・」
32周目:「元船井総研の小山会長の勉強会を受けて」
33周目:「ワールドカップラグビーからみる日本人の在り方」
34周目:「政木フーチの真髄を知る……」
35周目:「本物研究所が取り組んでいること」
36周目:「「ベストセラー作家 ひすいこたろう氏の講演会」に参加して」
37周目:「食を理解して、健幸に生きよう!」
38周目:「波動の第一人者 山梨浩利氏の講演会の感想その1」
39周目:「メンタル&スキルによってプロを目指す・・・」
40周目:「リオ・オリンピックで一番感じたこと」
41周目:「運命を拓くとは・・・」
42周目:「中村天風氏の「ほんとうの心の力」とは・・・」
43周目:「中村天風氏の「ほんとうの心の力」とは・・・第2弾」
44周目:「中村天風氏のほんとうの心の力とは・・・」
45周目:「中村天風氏のほんとうの心の力とは その3・・・」
46周目:「運命を拓く」

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