船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井本社グループスタッフによるコラムページです。 「これからは“本音”で生きるのがよい。そのためには“本物の人間”になることが大事」という舩井幸雄の思想のもと、このページでは、社員が“本物の人間”になることを目指し、毎日の生活を送る中で感じていること、皆さまに伝えたいことなどを“本音ベース”で語っていきます。

書:佐野浩一
船井幸雄グループ社員の日々もの思ひ、考へる あの社員の一日を公開!
アーサー王伝説について
2021.9.14(Tue)
社名:(株)51コラボレーションズ
名前:服部 真和

皆様、こんにちは!51コラボの服部と申します。いつもこのコーナーをお読みいただき誠にありがとうございます。

さて最近、私は前回のコラムに書いたように、ケルトに興味を持っているのですが、そこに登場してくる象徴的な存在としてアーサー王の伝説があります。このアーサー王について、有名な話とのことですが、私はほとんど知らずに来ました。基本、ヨーロッパの話なので興味がそれほどわかなかったわけで、40年前の学生時代に「エクスカリバー」という映画を見たものの、それがアーサー王の話だったとは、恥ずかしながらつい最近まで知りませんでした(笑)

そんなレベルの私ですが、ケルトに興味を持ち、アーサー王に関することを本で調べると、神秘的であり、聖杯探求の物語もある。そういえば「エクスカリバー」にもそんな話があったなと。映画の印象は、岩に突き刺さった剣や、湖から女神の手で剣が差し出される場面が強く印象に残っています。後年になり、こうした象徴的なものにも惹かれて、ちょっと調べてみようという気になったのです。

アーサー王とはブリテンの伝説の王。岩に突き刺さった剣を抜いたことにより、正統な王であるということが認められ、さらには湖の女神からエクスカリバーという象徴的な剣を授かり、王国を築いた。ブレーンとして魔術師マーリンを従え、摩訶不思議な世界にも通じ、さらに有名な「円卓の騎士」という形式も作った。そして晩年はキリスト教の至宝である聖杯を探究するわけですが、盟友である騎士ランスロットが妃であるギネヴィアと不倫関係にあり、アーサーの幸福に影を落とし、最終的には嫡子モルドレッドに裏切られ、自ら失意のもと、アヴァロン島に運ばれていく・・・。アーサー王は死んだわけではなく、困難な世が到来したときに、この世界に再び戻ってくると信じられている英雄なのです。

このアーサー王の話は12世紀のヨーロッパに登場するのですが、その背景には色濃くケルトの神話や伝説が反映されていると言われています。アーサー王の物語に登場する騎士をはじめとする英雄たちは、人間界をはなれ、神々や妖精、未知の正体不明の生き物が棲む異世や、ふしぎな危険きわまる国へ冒険を求め、その異界において偉大な武勲を立てたり、測りしれない価値をもつ何ものかを手に入れる、それはドラゴンや怪物の退治であり、捕らわれた人の解放、美しい花嫁や類まれな宝物を手にいれたり、聖杯により生の奥義を見出すなど超人的な活躍を見せます(と言いながら実際のアーサー王の話は読んではいないのですが・・・)。このアーサー王にまつわるベースにはケルトの伝説が反映されているというのです。

このような内容は「アーサー王伝説」(リチャード・キャヴェンディッシュ著・高市順一郎・訳 晶文社)という本からの全くの受売りなのですが、読み終えると細かい部分は忘れてしまう部分も多々あり、記憶の淵からどんどん抜けてしまう始末なのですが(笑)

ただ読むにつけ、なんとなくアーサー王に親しみを感じてきます。多神教のケルトと一神教のキリスト教が融合した時代における騎士と王の不思議な伝説は、海の遥か向こうの話でもそこに何があるのだろうか? と憧れと興味を少しばかり持つようになってきます。

上記の本によると、異世についてのケルト伝承は、中世のアーサー王物語に強大な影響を与え、たとえば、エクスカリバーはケルトの伝承でアヴァロン島で造られたという異世の剣であり、男らしさや行動、戦争、また激烈なエネルギー放出の意味を持っている。この剣が鍛えられた鉄床(かなとこ)は、女性的、受動的、強情のもので、大地と物質のシンボルであり、存在の基盤であると。この鉄床が置かれていた岩は王位と聖なる石を結びつけて考えるケルト伝承に関係があると、そんなようなことも書かれていました。

ケルトには「リア・ヴァイル(運命の石)」という伝説がアイルランドあるようで、正統な王がその石にすわると石が叫び声をあげるので、新しい王位継承者が正統かどうかを試すために用いられたというのです。それはキリスト教にも影響を与え、イングランドの王エドワード一世がロンドンに持ち帰り、現在、ウエストミンスター・アビーの載冠式用の椅子にはめ込まれていると言われていたりするそうです。ただ、その石は違うという説もあったりするそうなので、何がほんとうかということは断言できないのですが。

アリマタヤのヨセフがイエス・キリストの血を受けた聖杯をイギリスに持ち帰り、アーサー王の伝説におけるアヴァロン島ではないかとされているグラストンベリーの、これまたシンボリックなグラストンベリー・トールのふもとのどこかに埋めたという伝説があり、そこがチャリス・ウェルなのではないかと言われている、まことしやかな都市伝説もあり、そうしたことがまたアーサー王伝説を魅力的にしている要素の一つだと思うのです。


2周目:「映画館へ行こう!」
3周目:「清々しいメロディに紡ぎだすハート」
4周目:「刺激的な人物がいた!」
5周目:「人の変化で時代を感じる」
6周目:「ひまわり大作戦」
7周目:「雑感」
8周目:「あらためて「プラス発想、素直、勉強好き」を・・・」
9周目:「想いは実現するということの私なりの解釈」
10周目:「宮沢賢治と手帳」
11周目:「防災の心得」
12周目:「書と陶の融合・・・私探しの旅に出て私になる」
13周目:「麻について」
14周目:「歩くことが楽しくなってきた」
15周目:「工夫をしよう!」
16周目:「アルゴ」
17周目:「私が過ごした本物研究所について」
18周目:「「笑いとばせ」という感性」
18周目:「「ありがとう」の言葉の力」
19周目:「美術館は妖怪ブーム」
20周目:「インフレ時代到来か?」
21周目:「20代の仕事の思い出」
22周目:「舩井幸雄が遺してくれたもの」
23周目:「まっ直ぐなやさしさ」
24周目:「山口敏太郎さんという方にお会いした印象」
25周目:「突出したことをしないでセミ・リタイアした男性」
26周目:「「精麻」で幸運を呼び込む」
27周目:「新春はこの人に注目!」
28周目:「20年前を振りかえる」
29周目:「新しいことをやるには……」
30周目:「月並みですが持続のコツ」
31周目:「やってみて気づく」
32周目:「運を味方にするサイトがオープン!」
33周目:「雑感」
34周目:「セルフ・ブランディングの時代を感じて」
35周目:「絶望と無気力の淵から立ち上がって・・・」
36周目:「今から、ワクワクしています!」
37周目:「スピ・サミ・レポート」
38周目:「3・3・3の原則」
39周目:「この人、イイね!」
40周目:「エジプトに行ってきました!」
41周目:「違和感を感じる自分」
42周目:「スピリチュル・サミットの季節が・・・」
43周目:「禅を新発見」
44周目:「道教」
45周目:「ゴッズ・オブ・エジプト」
46周目:「タオという宇宙観」
47周目:「ドラゴン・イン台湾」
48周目:「テレサ・テンは菩薩だった!」
49周目:「宮沢賢治の言葉に触発されて」
50周目:「新しい女性美の提案企画スタート!」
51周目:「響」
52周目:「イスラエルに行き感じたこと」
53周目:「不思議な施術体験、すごかった!」
54周目:「次元上昇」
55周目:「呪詛大国日本」
56周目:「遥かなるイスラエルへの旅」
57周目:「伊勢神宮の月次祭を奉拝して」
58周目:「古本屋で昔、買えなかった本に出合う」
59周目:「カバラの衝撃」
60周目:「女神の時代へ」
61周目:「フェニックス=火の鳥=鳳凰」
62周目:「不思議大好き!知られざる日本」
63周目:「今、最も注目される哲学者は何を語るのか?」
64周目:「奇想のクリエイティブ」
65周目:「熱き心の姿勢が多くの人に希望の火を灯す」
66周目:「チベット死者の書」
67周目:「100年以上前にチベットで修業した僧侶の話」
68周目:「世界にはすごい聖地があるもんだ」
69周目:「極限状態から起こる気づきの嵐」
70周目:「ミャンマーに行ってきました」
71周目:「ヴィパッサナー瞑想の聖地へ」
72周目:「魂が喜ぶ瞬間へ」
73周目:「イスラエルを巡る3つの謎」
74周目:「幸運は準備している人に訪れる」
75周目:「ゴーイチプレミア」
76周目:「協力と情報共有」
77周目:「オンライン化の波」
78周目:「魔術的要素があるという古代ルーン文字」
79周目:「数字の持つ神秘な側面」
80周目:「エジプトに注目」
81周目:「女神の知恵を取り入れていく時代へ」
82周目:「エジプトの息吹を感じる」
83周目:「聖書に隠された数の暗号の秘密とは?」
84周目:「カバラって複雑で難しいけど興味深い」
85周目:「紫微斗数(しびとすう)ってご存じですか?」
86周目:「コロナ禍の状況下、絶体絶命下で開かれた叡智の光がヒントになる?」
87周目:「私という謎と数の関係性」
88周目:「ケルト文明の謎に惹かれて」

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