船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井本社グループスタッフによるコラムページです。 「これからは“本音”で生きるのがよい。そのためには“本物の人間”になることが大事」という舩井幸雄の思想のもと、このページでは、社員が“本物の人間”になることを目指し、毎日の生活を送る中で感じていること、皆さまに伝えたいことなどを“本音ベース”で語っていきます。

書:佐野浩一
船井幸雄グループ社員の日々もの思ひ、考へる あの社員の一日を公開!
チベット死者の書
2019.5.8(Wed)
社名:(株)51コラボレーション
名前:服部 真和

皆様、こんにちは!51コラボの服部と申します。

「チベット死者の書」なるものをご存知ですか?

私が「チベット死者の書」と呼ばれるものをはじめて知ったのは、1993年にNHKスペシャルで放送された時でした。死者の書という響きに惹かれたのを覚えています。

死んだらどうなるのか?それを表したのが、「チベット死者の書」。ただ、当時は心理学者のユングが注目したということもあり、そういうものがあるんだと興味を持ったのですが、時間が経つにつれ記憶は忘却の彼方へと。しかし、このキーワードが再び浮かんで来たのは2017年にエジプトに行ったときです。

エジプトにも「死者の書」と呼ばれるものがあり、一体、我々は死んだらどうなるのか?その最大の謎を古代の叡智が解き明かしたもの。エジプトとチベット、いずれも精神世界を深く掘り下げていったこの地球において特別な場所。そして日本からはけっして近いとは言えない遠い遠いかの地。

死と再生、輪廻転生・・・一体、死んだらどうなるのか?死とは人間にとって永遠のテーマなのです。

ところで、著名な人類学者である中沢新一氏の著書『三万年の死の教え』(角川ソフィア文庫)という本が出ていて、最近、それを読んだのですが、1993年に放送されたNHKの番組の台本にもなったものだということを、後書きを読んで知りました。中沢氏はチベットで修業をしており、まさに適任であったということです。

この「チベット死者の書」は、もとはチベット密教の祖パドマサンヴァが9世紀に表したものであり、弟子がそれを必要とされる時がきたら発見されると、チベットの地に埋蔵、それが17世紀に発見されたものと言われています。テルマ(=埋蔵経)とよばれる神秘的な伝説をもつもののひとつで、正確には「バルド・トドゥル」と呼ばれるものです。

この「バルド・トドゥル」を、1930年代にアメリカのエバンツ・ヴェンツという方が翻訳し、「死者の書」という呼び方が西洋に広く知られるようになったものと言います。

しかしこの「バルド・トドゥル」の教えの源流は、仏教以前のシャーマニズム的な要素が残るチベットの土着の宗教であるボン教にあり、源流としての「ゾクチェン」という教えがあると中沢氏は言います。

さらには古層にいくと「原=ゾクチェン」というものがあり、中沢氏によると「原=ゾクチェン」はオーストラリアのアボリジニの宗教観ともつながるものがあるとし、「少なく見積もっても三万年をくだらない厚みをもつ、精神的地層から生まれ出てきたもの」ではないかと投げかけています。それがこの著著のタイトルである「三万年の死の教え」というのに繋がっています。

「バルド・トドゥル」によると、人は死ぬとそれで終わりというのではなく、バルド(中間とか途中という意味がある)という状態に入っていく。死という状態の中において人は、耳の働きだけは最後まで残っており、そこで僧侶は死者に対し「バルド・トドゥル」を読んで聞かせ、輪廻転生から解脱するために死後の道案内をするというのです。

51コラボでは、その深淵な教えが育まれたチベットに行く旅を企画しています。
(ヒマラヤ・スピリチュアル・ゾーン〜チベット・ネパールへの旅〜 ⇒ http://51collabo.com/?page_id=22318)チベットで信仰された死に対する教えは、やがてヒマラヤ山脈を越えて世界へと広がり、大きなインパクトを与え、ホリスティック医療にも多大な影響を与えるようになります。

チベットは私にとって今最もホットなキーワードです。


2周目:「映画館へ行こう!」
3周目:「清々しいメロディに紡ぎだすハート」
4周目:「刺激的な人物がいた!」
5周目:「人の変化で時代を感じる」
6周目:「ひまわり大作戦」
7周目:「雑感」
8周目:「あらためて「プラス発想、素直、勉強好き」を・・・」
9周目:「想いは実現するということの私なりの解釈」
10周目:「宮沢賢治と手帳」
11周目:「防災の心得」
12周目:「書と陶の融合・・・私探しの旅に出て私になる」
13周目:「麻について」
14周目:「歩くことが楽しくなってきた」
15周目:「工夫をしよう!」
16周目:「アルゴ」
17周目:「私が過ごした本物研究所について」
18周目:「「笑いとばせ」という感性」
18周目:「「ありがとう」の言葉の力」
19周目:「美術館は妖怪ブーム」
20周目:「インフレ時代到来か?」
21周目:「20代の仕事の思い出」
22周目:「舩井幸雄が遺してくれたもの」
23周目:「まっ直ぐなやさしさ」
24周目:「山口敏太郎さんという方にお会いした印象」
25周目:「突出したことをしないでセミ・リタイアした男性」
26周目:「「精麻」で幸運を呼び込む」
27周目:「新春はこの人に注目!」
28周目:「20年前を振りかえる」
29周目:「新しいことをやるには……」
30周目:「月並みですが持続のコツ」
31周目:「やってみて気づく」
32周目:「運を味方にするサイトがオープン!」
33周目:「雑感」
34周目:「セルフ・ブランディングの時代を感じて」
35周目:「絶望と無気力の淵から立ち上がって・・・」
36周目:「今から、ワクワクしています!」
37周目:「スピ・サミ・レポート」
38周目:「3・3・3の原則」
39周目:「この人、イイね!」
40周目:「エジプトに行ってきました!」
41周目:「違和感を感じる自分」
42周目:「スピリチュル・サミットの季節が・・・」
43周目:「禅を新発見」
44周目:「道教」
45周目:「ゴッズ・オブ・エジプト」
46周目:「タオという宇宙観」
47周目:「ドラゴン・イン台湾」
48周目:「テレサ・テンは菩薩だった!」
49周目:「宮沢賢治の言葉に触発されて」
50周目:「新しい女性美の提案企画スタート!」
51周目:「響」
52周目:「イスラエルに行き感じたこと」
53周目:「不思議な施術体験、すごかった!」
54周目:「次元上昇」
55周目:「呪詛大国日本」
56周目:「遥かなるイスラエルへの旅」
57周目:「伊勢神宮の月次祭を奉拝して」
58周目:「古本屋で昔、買えなかった本に出合う」
59周目:「カバラの衝撃」
60周目:「女神の時代へ」
61周目:「フェニックス=火の鳥=鳳凰」
62周目:「不思議大好き!知られざる日本」
63周目:「今、最も注目される哲学者は何を語るのか?」
64周目:「奇想のクリエイティブ」
65周目:「熱き心の姿勢が多くの人に希望の火を灯す」

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