船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井本社グループスタッフによるコラムページです。 「これからは“本音”で生きるのがよい。そのためには“本物の人間”になることが大事」という舩井幸雄の思想のもと、このページでは、社員が“本物の人間”になることを目指し、毎日の生活を送る中で感じていること、皆さまに伝えたいことなどを“本音ベース”で語っていきます。

書:佐野浩一
船井幸雄グループ社員の日々もの思ひ、考へる あの社員の一日を公開!
ケルト巡り
2021.12.6(Mon)
社名:(株)51コラボレーションズ
名前:服部 真和

ケルト巡り

51コラボの服部と申します。いつも本コラムをお読みいただき誠にありがとうございます。

さて日本を代表する深層心理学者だった河合隼雄氏は、私にとっては大きな影響を受けた方の一人です。今から40年前の学生時代、京都で下宿していた深夜、何気なくNHKの番組を見ていたら河合隼雄氏がユング心理学について話をしていました。なんとなく見ていたのが、こんな考え方があるのかと、その話に引き込まれ身を乗り出してしまった記憶があります。以来、感動を受けたので、河合氏の本を読んだり、さらにベースとなっているC・G・ユングの本を読むようになりました。

無意識、集合無意識、元型・・・といった考え方、神話や民話からその無意識の世界を読みとき、河合氏の日本について中空構造という考え方には特に衝撃を受けましたし、納得ができるなと痛感したものです。河合氏は間違いなく精神世界にも多大な影響を与えたし、様々なジャンルにも造詣も深く、ほんとに素晴らしい知性の持ち主だなと尊敬しておりました。

その河合氏によるヨーロパの古層に広がるケルト文化へアプローチした本「ケルト巡り」(NHK出版)を図書館で見つけたので借りて読んでみました。というのも現在51コラボでは「ケルト、癒しと再生の森」というオンライン講座を実施中で、その企画のためにケルト関連の本を何冊か読む必要があったからです。(ケルト、癒しと再生の森 ⇒ https://funai-51collabo.com/set/1399

私にとっては、久しぶりの河合氏の本だったのですが、その考え方の深さにあらためて感動。この本はケルトの紹介というよりは、ケルトの考え方から日本のあり方を考えてみようというものでした。17年も前の本ですが、ネットやSNSが普及し誰もがインターネットで情報を取ることが当たり前のような時代になった今だからこそ、一見、無駄かと思われるような風習や文化に視野を広げ、自分自身を生きていくという河合氏の提案は心に響いてくるものでした。

この本はNHKの番組から派生した本ですが、テレビでは流しづらいという現代によみがえられたドルイド教の儀式やその当事者へのインタビュー、「魔女」の看板を出している現代魔女を名乗る女性へのインタビューなど興味深い内容も盛り込まれています。特に面白いなと感じたのは、ケルトは基本、文字を持たない文化だったので、ドルイド教の伝承も曖昧模糊としており、様々な要素が加わった現代版ドルイド復興であること。そして、そこに関わっている中には大学の教授といった知識人が加わっているといいます。

そしてもう一つは、魔女と名乗る女性がクライアントからの相談で、タロット・カードを使うのですが、魔女と名乗る女性はタロット・カードに現れたカードを話のきっかけに、決してこうすべきと断定をすることなく、クライアントに話をさせ、クライアント自身で解決していく触媒となっていること。これについて河合氏は心理療法と同じだと書いていることです。クライアントは問題を抱えてやってくる、その問題は無意識の中にあり、意識から無意識に働きかけることは難しく、記号(タロット)からだと可能だと言います。それが魔術なのだと。なるほど、妙に納得。それはタロットの効用だなと思いました。(51コラボにおける富士川碧砂氏のタロット講座 ⇒ https://funai-51collabo.com/set/162

河合氏の含蓄ある言葉『人は「それがすべてだ」と思った途端に不安になる「それもある。これもある」というのが大事なのだ。』

ケルトが色濃くのこるアイルランドにはそうしたことが残っているようですね。新たな変異株が出たと騒いでいるコロナ禍ではありますが、早く終息し、一度は行ってみたい場所と思うこの頃です。


2周目:「映画館へ行こう!」
3周目:「清々しいメロディに紡ぎだすハート」
4周目:「刺激的な人物がいた!」
5周目:「人の変化で時代を感じる」
6周目:「ひまわり大作戦」
7周目:「雑感」
8周目:「あらためて「プラス発想、素直、勉強好き」を・・・」
9周目:「想いは実現するということの私なりの解釈」
10周目:「宮沢賢治と手帳」
11周目:「防災の心得」
12周目:「書と陶の融合・・・私探しの旅に出て私になる」
13周目:「麻について」
14周目:「歩くことが楽しくなってきた」
15周目:「工夫をしよう!」
16周目:「アルゴ」
17周目:「私が過ごした本物研究所について」
18周目:「「笑いとばせ」という感性」
18周目:「「ありがとう」の言葉の力」
19周目:「美術館は妖怪ブーム」
20周目:「インフレ時代到来か?」
21周目:「20代の仕事の思い出」
22周目:「舩井幸雄が遺してくれたもの」
23周目:「まっ直ぐなやさしさ」
24周目:「山口敏太郎さんという方にお会いした印象」
25周目:「突出したことをしないでセミ・リタイアした男性」
26周目:「「精麻」で幸運を呼び込む」
27周目:「新春はこの人に注目!」
28周目:「20年前を振りかえる」
29周目:「新しいことをやるには……」
30周目:「月並みですが持続のコツ」
31周目:「やってみて気づく」
32周目:「運を味方にするサイトがオープン!」
33周目:「雑感」
34周目:「セルフ・ブランディングの時代を感じて」
35周目:「絶望と無気力の淵から立ち上がって・・・」
36周目:「今から、ワクワクしています!」
37周目:「スピ・サミ・レポート」
38周目:「3・3・3の原則」
39周目:「この人、イイね!」
40周目:「エジプトに行ってきました!」
41周目:「違和感を感じる自分」
42周目:「スピリチュル・サミットの季節が・・・」
43周目:「禅を新発見」
44周目:「道教」
45周目:「ゴッズ・オブ・エジプト」
46周目:「タオという宇宙観」
47周目:「ドラゴン・イン台湾」
48周目:「テレサ・テンは菩薩だった!」
49周目:「宮沢賢治の言葉に触発されて」
50周目:「新しい女性美の提案企画スタート!」
51周目:「響」
52周目:「イスラエルに行き感じたこと」
53周目:「不思議な施術体験、すごかった!」
54周目:「次元上昇」
55周目:「呪詛大国日本」
56周目:「遥かなるイスラエルへの旅」
57周目:「伊勢神宮の月次祭を奉拝して」
58周目:「古本屋で昔、買えなかった本に出合う」
59周目:「カバラの衝撃」
60周目:「女神の時代へ」
61周目:「フェニックス=火の鳥=鳳凰」
62周目:「不思議大好き!知られざる日本」
63周目:「今、最も注目される哲学者は何を語るのか?」
64周目:「奇想のクリエイティブ」
65周目:「熱き心の姿勢が多くの人に希望の火を灯す」
66周目:「チベット死者の書」
67周目:「100年以上前にチベットで修業した僧侶の話」
68周目:「世界にはすごい聖地があるもんだ」
69周目:「極限状態から起こる気づきの嵐」
70周目:「ミャンマーに行ってきました」
71周目:「ヴィパッサナー瞑想の聖地へ」
72周目:「魂が喜ぶ瞬間へ」
73周目:「イスラエルを巡る3つの謎」
74周目:「幸運は準備している人に訪れる」
75周目:「ゴーイチプレミア」
76周目:「協力と情報共有」
77周目:「オンライン化の波」
78周目:「魔術的要素があるという古代ルーン文字」
79周目:「数字の持つ神秘な側面」
80周目:「エジプトに注目」
81周目:「女神の知恵を取り入れていく時代へ」
82周目:「エジプトの息吹を感じる」
83周目:「聖書に隠された数の暗号の秘密とは?」
84周目:「カバラって複雑で難しいけど興味深い」
85周目:「紫微斗数(しびとすう)ってご存じですか?」
86周目:「コロナ禍の状況下、絶体絶命下で開かれた叡智の光がヒントになる?」
87周目:「私という謎と数の関係性」
88周目:「ケルト文明の謎に惹かれて」
89周目:「アーサー王伝説について」
90周目:「2つの「死者の書」と死んだらどうなるのか?」

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