船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井本社グループスタッフによるコラムページです。 「これからは“本音”で生きるのがよい。そのためには“本物の人間”になることが大事」という舩井幸雄の思想のもと、このページでは、社員が“本物の人間”になることを目指し、毎日の生活を送る中で感じていること、皆さまに伝えたいことなどを“本音ベース”で語っていきます。

書:佐野浩一
船井幸雄グループ社員の日々もの思ひ、考へる あの社員の一日を公開!
渋沢栄一の「論語講義」を読んで
2020.7.30(Thu)
社名:(株)本物研究所 執行役員&マネジメントチーム マネージャ
名前:坂本 眞一

皆さんこんにちは!
まだまだ、コロナウイルスの影響で落ち着かない日々が続いてますが、体調管理にお気を付けください。
今回は少しでも明るい話題になる本を読んだので、紹介したいと思います。
新一万円札で知った人にも伝えたい「渋沢栄一」の魅力です。
私自身、「論語」を読み始めたのは、自分のブログのアクセス数が急激に上がったときでした。もし人として誤ったことを書いてしまったら、読者の方々に悪い影響を与えてしまうのではないかと不安を感じたからです。そこで、一から「人としての魅力」について勉強し直しました。
当時、色々な「論語」の本を結構読んだのですが、その中でも、いちばんおもしろくて、分かりやすくて、現代にも通じる内容が書かれていたのがこの本でした。
渋沢栄一さんは、“日本資本主義の父”と呼ばれ、第一国立銀行、東京ガス、東京海上火災保険、王子製紙、帝国ホテル、東京証券取引所、キリンビール、サッポロビールなど500社以上の企業の設立に関わり、社会活動にも熱心な人格者だったそうです。あの経営学者のドラッガーも彼から経営の本質を学んだともいわれています。
そんな渋沢さんが、儒教の最高権威者である孔子の「論語」を解説すると、こんなにも奥深い内容になるのかと感動したものです。

・「人としての魅力」を学ぶと、日常にも恋愛にも役立つ
渋沢さんは本書で、「『論語』の教訓を守っていけば、人はよく自分を磨き、立派な家庭を築き、何事もなく無事に世を渡っていけると確信している」とおっしゃっています。
恋愛において最終的に重要になるのは、表面上のテクニックではなく「人としての魅力」です。これがなければ人といい関係を築くことができませんよね。でも、人としての魅力ってなんでしょうか? どうやって身に着ければいいのでしょうか?
この本では、「人としての魅力」とはどういうものなのかを「論語」を元に渋沢さんの経験に基づいて解説していて、どんな方にもわかりやすいと感じます。
例えば、「論語」では、こんなことを伝えています。

自分については厳しく反省し、他人には寛容な態度で臨む。そうすれば、人の怨みを買うことも少なくなる。
これに対して、渋沢栄一さんは、こんなことをおっしゃっています。
家庭内のやすらぎでも、友人との交際でも、自分については厳しく反省し、人を責めるのに控えめであれば、和気あいあいと円滑に物事が行われていくものだ。
恋愛や結婚において、「相手を自分の思い通りにしたい」「相手をコントロールしたい」と思う人は少なくありません。でも所詮、相手は別の人間。自分の思い通りになんてできないものです。
自分自身もこういう人でありたいですし、パートナー選びの時もこういった人を選んだら、穏やかな家庭を作れるかもしれませんね。個人的には、下手な恋愛テクニック本よりも、読んでいた方がいい本だと思っています。
自分の魅力を上げるだけではなく、相手選びの際にも参考になるでしょう。

・論語の解説には「人格」が出る
「論語」の解説本はいくつもありますが、やはり最後は、解説する人の「人間性」が問われるもの。なぜなら、その人の人生観によって、同じ「論語」の文章でも解釈が変わってくるからです。
例えば、「論語」には男尊女卑の価値観があると言われています。そんな古い考え方は現代に使えない! と考えることもできます。でも私は、孔子のような人格者が本当にそんな考えを持っていたのか? と疑問に思っていました。
この本には、このようなことが書かれていました。

今や政治上も男女同権に近づき、また教育も女子に行き渡ったのだから、昔と同じ見方はできないだろう。
(中略)
孔子は、「過去の歴史を勉強することによって、現代に対する洞察を深めていく」と述べているように、意欲的に新しいものを取り入れようという考え方を抱いている方だった。だから、もし孔子が今日に生まれたのであれば、絶対にこのような言葉は残さなかっただろう。婦人参政権も否認しないに違いない

このように、現代の価値観に合った論語の解釈を教えてくれます。

渋沢栄一さんの人間性だからこその深い解釈によって、より「論語」の神髄を学ぶことができる一冊になっています。人生に迷ったときに読むといい本だと思います。
もちろん、われらが舩井幸雄も学んだ一人ですし、舩井流に置き換えて様々な教訓を得ています。


3周目:「我以外皆我師」
4周目:「中村天風氏教義・心身統一法」
5周目:「心身統一法実践編」
6周目:「中村天風式のヨーガとは…」
7周目:「私の好きなパワースポット」
8周目:「イルミネーションを見ながら感じること」
9周目:「偽証罪も動かぬ証拠が・・・」
10周目:「佐々木了雲先生に学ぶ」
11周目:「金融のプロから学ぶこと」
12周目:「一流になるためのコツとは・・・」
13周目:「「運命を拓く」を読んで <人間の心の在り方が人生を支配する>」
14周目:「マヤ暦とマヤ文明について」
15周目:「日本のTPP参加にてアメリカの圧力を感じること」
16周目:「砂糖が持つ依存症とは・・・」
17周目:「〜哲人・中村天風氏の人生観〜人はどう生きたらいいの?」
18周目:「河村武明さんから学ぶこと」
19周目:「バクテリアで身体をいつまでもハツラツと!」
20周目:「〜素頭をどう鍛えるかで人生が変わる〜」
21周目:「未来への言霊を読んで」
22周目:「『舩井幸雄を想う』を読んで・・・」
23周目:「不変のマーケティングとは……」
24周目:「衝撃の未来と新しい働き方とは?」
25周目:「小山会長(前船井総合研究所会長)の勉強会を受けて」
26周目:「スポーツから学ぶこと」
27周目:「マズローの神髄とは……」
28周目:「政木フーチから学んだこと・・・」
29周目:「竹布の素晴らしさとは・・・」
32周目:「元船井総研の小山会長の勉強会を受けて」
33周目:「ワールドカップラグビーからみる日本人の在り方」
34周目:「政木フーチの真髄を知る……」
35周目:「本物研究所が取り組んでいること」
36周目:「「ベストセラー作家 ひすいこたろう氏の講演会」に参加して」
37周目:「食を理解して、健幸に生きよう!」
38周目:「波動の第一人者 山梨浩利氏の講演会の感想その1」
39周目:「メンタル&スキルによってプロを目指す・・・」
40周目:「リオ・オリンピックで一番感じたこと」
41周目:「運命を拓くとは・・・」
42周目:「中村天風氏の「ほんとうの心の力」とは・・・」
43周目:「中村天風氏の「ほんとうの心の力」とは・・・第2弾」
44周目:「中村天風氏のほんとうの心の力とは・・・」
45周目:「中村天風氏のほんとうの心の力とは その3・・・」
46周目:「運命を拓く」
47周目:「藤井聡太四段から学んだこと…」
48周目:「やってみました!1日1食 長寿遺伝子が微笑むファスティングを実践して その1」
49周目:「やってみました!1日1食 長寿遺伝子が微笑むファスティングを実践して その2」
50周目:「〜天風氏の心にしみる7つの言葉(第1話)〜」
51周目:「〜天風氏の心にしみる7つの言葉(第2話)〜」
52周目:「新時代は健康のキーワードは抗糖化へ…」
53周目:「新入社員を迎える上で人財とは」
54周目:「新時代は健康のキーワドは抗糖化へ PART2」
55周目:「居酒屋さんでも健康提案」
56周目:「PLANの目的と立て方について」
57周目:「2018年本物研究所 感謝祭を終えて」
58周目:「あのホリエモンの発想力と行動力は素晴らしい」
60周目:「中村天風 言葉には強大な力が宿っている」
61周目:「人生の岐路にたったら この本を読んでみよう!」
62周目:「『そしてフェイク経済の終わりが仕組まれる』を読んで その➀」
63周目:「『そしてフェイク経済の終わりが仕組まれる』を読んで そのA」
64周目:「「OODAループ」と「PDCA」の違いについてPART1・・・」
65周目:「「OODAループ」と「PDCA」の違いについてPART1・・・」
66周目:「米大統領トランプ来日と真実の日本史について」
67周目:「すいません、ほぼ日の経営の書籍をみて・・・」
68周目:「熱中症対策について」
69周目:「ルパン三世から自由を学ぼう!〜自分を大切に、人に優しく〜」
70周目:「〜理想の上司を目指して〜」
71周目:「アドラー心理学書籍「嫌われる勇気」の感想文」
72周目:「光本勇介氏「実験思考」の感想文」
73周目:「「漫画バビロンの大富豪の教え」を読んで…」
74周目:「Fukushima 50を見ての感想」
75周目:「<リーチ マイケル>現在の生活とコロナ禍で求められる『ONE TEAM』についての感想」
76周目:「夏の甲子園中止で失うもの、得るもの」
77周目:「わが町の史訓 新渡戸稲造について」

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