船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井本社グループスタッフによるコラムページです。 「これからは“本音”で生きるのがよい。そのためには“本物の人間”になることが大事」という舩井幸雄の思想のもと、このページでは、社員が“本物の人間”になることを目指し、毎日の生活を送る中で感じていること、皆さまに伝えたいことなどを“本音ベース”で語っていきます。

書:佐野浩一
船井幸雄グループ社員の日々もの思ひ、考へる あの社員の一日を公開!
善と悪の聖獣の終わりなき戦い
2023.5.12(Fri)
社名:(株)本物研究所 51コラボ事業部
名前:服部 真和

バロン

魔女ランダ

皆様、こんにちは!いつも本コーナーをお読みいただき、ありがとうございます。

マリンスポーツなどリゾート地として人気の高いバリ島。そこは日本の愛知県か福岡県ほどの広さの小さな島。その島が、リゾート以外にも人類学のフィールドワークの対象となったり、世界遺産もあるという極めてまれな島だと言えるのだと思います。

そのバリ島ですが、80年代に中村雄二郎という著名な哲学者が「魔女ランダ考」(岩波書店)という本を出しました。魔女ランダとはバリ島の宗教的伝統芸能であるバロン・ダンスに出てくるキャラクターです。東南アジアの小さな島のバリ島の芸能に出てくるキャラクターを哲学者が本のタイトルにしたというのが印象的なのですが、それは中村雄二郎さんが、その世界に大きくひかれたということなのです。

インドネシアは世界最大のイスラム教信者の国なのですが、そこに属するバリ島自体はヒンドゥー教という特異な位置関係にあります。なので、バリ島にはヒンドゥー教の寺院が多々あります。その寺院の宗教的芸能として行われるのがバロン・ダンス。バリ島はよく神々が棲む島と称されるのですが、このバロン・ダンスは善なる聖獣バロンと悪の魔女ランダの終わりなき善と悪の戦いを描いたもの。

ここでバロンもランダも神々ではなく、聖獣、つまり精霊や悪霊、妖怪といったようなものなのです。魔女ランダはテリブル・マザー(恐るべき大地母神)のようなもので、死や悪を司り負の価値を帯びているのですが、同時にそれは再生と豊穣への転換の契機を含んだ存在だというのです。

面白いことに、魔女ランダに対する善なる聖獣バロンは、村人たちがお供え物によってランダが自分たちの味方に変化した化身だと考えられているそうなのです。バリ島の人たちは日々、お供え物を欠かさないのですが、そこには悪霊たちの邪悪な力を供え物によって慰め善なる力に転じさせようとする土着の知恵があるというのです。

神々ではなく善と悪の聖獣の終わりなき戦い。終わりなきというのが善も悪もあるのがこの世界という認識なのでしょうか? 何事もバランスが大切だと考えるのがバリ人だよと、そんなふうにバリ島の方は話していました。

バロン・ダンスの終盤は演者が剣を胸に突き立てるという異様なトランス状態で終わります。研ぎ澄まされた霊的な感覚を、トランス状態という陶酔・忘我になることで<極>を反転させてしまうという感覚。それは言葉では表すことができない世界。

哲学者の中村雄二郎さんは、そうした一連のことを「演劇的知」と呼びました。どこか魂に語りかけてくるような、神話的なシンボリズムとコスモロジーの世界観に帯びたバリ島の文化。とても興味深いと思いました。(「魔女ランダ考」中村雄二郎・著/岩波現代文庫を参考にしました)


2周目:「映画館へ行こう!」
3周目:「清々しいメロディに紡ぎだすハート」
4周目:「刺激的な人物がいた!」
5周目:「人の変化で時代を感じる」
6周目:「ひまわり大作戦」
7周目:「雑感」
8周目:「あらためて「プラス発想、素直、勉強好き」を・・・」
9周目:「想いは実現するということの私なりの解釈」
10周目:「宮沢賢治と手帳」
11周目:「防災の心得」
12周目:「書と陶の融合・・・私探しの旅に出て私になる」
13周目:「麻について」
14周目:「歩くことが楽しくなってきた」
15周目:「工夫をしよう!」
16周目:「アルゴ」
17周目:「私が過ごした本物研究所について」
18周目:「「笑いとばせ」という感性」
18周目:「「ありがとう」の言葉の力」
19周目:「美術館は妖怪ブーム」
20周目:「インフレ時代到来か?」
21周目:「20代の仕事の思い出」
22周目:「舩井幸雄が遺してくれたもの」
23周目:「まっ直ぐなやさしさ」
24周目:「山口敏太郎さんという方にお会いした印象」
25周目:「突出したことをしないでセミ・リタイアした男性」
26周目:「「精麻」で幸運を呼び込む」
27周目:「新春はこの人に注目!」
28周目:「20年前を振りかえる」
29周目:「新しいことをやるには……」
30周目:「月並みですが持続のコツ」
31周目:「やってみて気づく」
32周目:「運を味方にするサイトがオープン!」
33周目:「雑感」
34周目:「セルフ・ブランディングの時代を感じて」
35周目:「絶望と無気力の淵から立ち上がって・・・」
36周目:「今から、ワクワクしています!」
37周目:「スピ・サミ・レポート」
38周目:「3・3・3の原則」
39周目:「この人、イイね!」
40周目:「エジプトに行ってきました!」
41周目:「違和感を感じる自分」
42周目:「スピリチュル・サミットの季節が・・・」
43周目:「禅を新発見」
44周目:「道教」
45周目:「ゴッズ・オブ・エジプト」
46周目:「タオという宇宙観」
47周目:「ドラゴン・イン台湾」
48周目:「テレサ・テンは菩薩だった!」
49周目:「宮沢賢治の言葉に触発されて」
50周目:「新しい女性美の提案企画スタート!」
51周目:「響」
52周目:「イスラエルに行き感じたこと」
53周目:「不思議な施術体験、すごかった!」
54周目:「次元上昇」
55周目:「呪詛大国日本」
56周目:「遥かなるイスラエルへの旅」
57周目:「伊勢神宮の月次祭を奉拝して」
58周目:「古本屋で昔、買えなかった本に出合う」
59周目:「カバラの衝撃」
60周目:「女神の時代へ」
61周目:「フェニックス=火の鳥=鳳凰」
62周目:「不思議大好き!知られざる日本」
63周目:「今、最も注目される哲学者は何を語るのか?」
64周目:「奇想のクリエイティブ」
65周目:「熱き心の姿勢が多くの人に希望の火を灯す」
66周目:「チベット死者の書」
67周目:「100年以上前にチベットで修業した僧侶の話」
68周目:「世界にはすごい聖地があるもんだ」
69周目:「極限状態から起こる気づきの嵐」
70周目:「ミャンマーに行ってきました」
71周目:「ヴィパッサナー瞑想の聖地へ」
72周目:「魂が喜ぶ瞬間へ」
73周目:「イスラエルを巡る3つの謎」
74周目:「幸運は準備している人に訪れる」
75周目:「ゴーイチプレミア」
76周目:「協力と情報共有」
77周目:「オンライン化の波」
78周目:「魔術的要素があるという古代ルーン文字」
79周目:「数字の持つ神秘な側面」
80周目:「エジプトに注目」
81周目:「女神の知恵を取り入れていく時代へ」
82周目:「エジプトの息吹を感じる」
83周目:「聖書に隠された数の暗号の秘密とは?」
84周目:「カバラって複雑で難しいけど興味深い」
85周目:「紫微斗数(しびとすう)ってご存じですか?」
86周目:「コロナ禍の状況下、絶体絶命下で開かれた叡智の光がヒントになる?」
87周目:「私という謎と数の関係性」
88周目:「ケルト文明の謎に惹かれて」
89周目:「アーサー王伝説について」
90周目:「2つの「死者の書」と死んだらどうなるのか?」
91周目:「ケルト巡り」
92周目:「黒い聖母マリアとケルト」
93周目:「「カバラ」に興味を持った、そのわけは?」
94周目:「「不思議の国のアリス」というキーワードは外せない!」
95周目:「気軽に知的エンターテイメントを楽しむ」
96周目:「ベリーダンスは神々に捧げる踊り? 神託タロットに影響されて・・・」
97周目:「<学魔>と呼ばれる知の巨人からのメッセージ」
98周目:「「フール・オン・ザ・ヒル」、覚醒へ向かえ!」
99周目:「タロット、自由自在!」
100周目:「アーカーシャとゼロ・ポイント・フィールド」
101周目:「「不思議の国のアリス」は、ぶっち切りの逆転ゴール?」
102周目:「不思議な結晶の塩は何をもたらしてくれるのか?」
103周目:「黒い聖母子像の謎」
104周目:「デビルマンという傑作漫画について」

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