船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井本社グループスタッフによるコラムページです。 「これからは“本音”で生きるのがよい。そのためには“本物の人間”になることが大事」という舩井幸雄の思想のもと、このページでは、社員が“本物の人間”になることを目指し、毎日の生活を送る中で感じていること、皆さまに伝えたいことなどを“本音ベース”で語っていきます。

書:佐野浩一
船井幸雄グループ社員の日々もの思ひ、考へる あの社員の一日を公開!
新年、誕生日、私って誰?
2024.1.16(Tue)
社名:(株)本物研究所
名前:服部 真和

皆様、こんにちは。いつも本コーナーをお読みいただき誠にありがとうございます。今年の正月はいつもと違い、思いもしない災害や事故が起こり様相が一変しました。1日に能登半島地震が起こり、2日に日航機の事故とびっくりするようなことが、たて続けに起こりました。これまで生きてきて、お正月がこのような惨事にみまわれたことは記憶がありません。被災された方々には心よりお見舞い申し上げるとともに、1日も早い復興を祈のるばかりです。

さて、このお正月について、私事になりますが、赤裸々な想い?を、少し書いてみたいと思います。私の誕生日は1月2日です。正月と誕生日が、ほぼ同時にやってくるわけです。子供のころは、お誕生日の祝いと正月がごちゃ混ぜになり、誕生ケーキは、おせちに代わり、誕生日プレゼントはお年玉に代わりという感じで、お誕生日プレゼントはもらった記憶がありません。何か不完全燃焼的な感じで幼い時はそれらを迎えたイメージがあります。

やがて、青年期になり、否が応でも、別の意味で意識するようになりました。なぜなら、私は流通業に従事していたのですが、31日は上司に「今年はいろいろおせわになりました。」とあいさつして帰り、1日は休み、2日になると初売りで出勤。初売り、福袋を売ったり、職場では簡単なお屠蘇が配られ、店内の装飾やBGMは正月用。別で冬期休暇は取れるものの、若いので世間は冬休みなのになあ・・・と心の底で思っていたり。新年で新しい年が、そして翌日には誕生日と仕事始めがくるので、精神的にはハイな気分になりやすい。特に元気な30代は、特にそうでした。そして、私とは何者なんだ? ということを、より意識するようなイメージを持つようになりました。

よく一年の計は元旦にあり、というのですが、その気持ち、計画も一週間もすると薄れてしまい、だんだんと日常に埋没してしまうということがあるように、正月に精神的にハイになりながらも、初志貫徹することの難しさ。例にもれず、私も同様で、正月と誕生日効果、仕事始めによるハレの感覚で、気分も一新させられるのですが、その感覚は長続きはしません。男一匹、なにをなすべきか? どうしたらいいかわからず、まずは、走ってみようと走ってみたこともありますが、一週間もするとだんだんやらなくなります。若い時は、そうしたことを毎年繰り返していました。

笑い話ですが、来年は「これを読むぞ!」と、分厚い難しい本(哲学書とか経済学の本など)を年末に購入し、読み始めは新年からだ、私の思考力を哲学で鍛えるんだとばかり意気込むのですが、実は、何を読もうかという準備の段階は盛り上がるのですが、いざ年が変わると、その本は机の上に積まれたまま、手にすることはなくそのまま本棚へ収納なんていうことが何度かあります。振り返ると瞬間的なモチベーション・アップ。しかし、そうしたことも、思うだけではダメだ、行動しないとと、若い時は反省もしたりもしたのですが、中年になるとあまり正月や誕生日を意識をすることが、なくなりました。

それが4年前に、大阪で入院していた母親が亡くなりました。コロナ禍ということもあり、見舞いに行くこともできませんでした。そして訃報がきたのは、私の誕生日の1月2日。亡くなった日は、大阪に飛び、バタバタし悲しい思いだけでしたが、亡くなった翌年の私の誕生日は、どこか心が乱れました。予定をキャンセルし2日に、名古屋にある母の墓参りに行きました。親孝行できなかったな、もっとこうしてあげればよかったなど、あの時の母のあの発言は、実はこんなことを想っていたんじゃないか、などなど、母の笑顔とともに悔恨の念があふれてくるのです。母が私の誕生日に旅立ったのは、私になにかメッセージを残したのか・・・、私の心に刻印されたような気がして、いろいろ考えました。

そして今年の正月は地震と大事故が・・・。人は長い長い歴史の中で、新年とか誕生日とか、干支とか様々な風習、意味づけをし、祝ったり儀式をいたします。おおよそそれらは、人間の長く蓄積されてきた知恵であり、宇宙の法則性、自然の摂理を儀式や風習として残し、よりよく生きていくための文化的装置でもあると思います。

もし、この世に、暦もなく、新年や誕生日といった概念もなかったとしたら? そこには関連性や意味づけをする要素がなく、偶然性の事象のみが残ります。なんらかの意味を見出したいのですが、たまたまそうであったという事象。偶然か? 必然か? これは哲学的命題として、問いかけてくるようにも思います。必然へと結びつける要素がないという前提なので、自分の中で決着をつけるのが難しくなってきます。

日本という文化の中で、影響を受けて暮らし、育まれてきた、一人の個体である「私」という存在。様々な縁起によって、「今ここ」で、こうしている「私」とは、誰? 「私」とは、近すぎる永遠の謎。幸い事故や災害は免れましたが、新年早々、63歳となり、そうしたことを感じている私です。


2周目:「映画館へ行こう!」
3周目:「清々しいメロディに紡ぎだすハート」
4周目:「刺激的な人物がいた!」
5周目:「人の変化で時代を感じる」
6周目:「ひまわり大作戦」
7周目:「雑感」
8周目:「あらためて「プラス発想、素直、勉強好き」を・・・」
9周目:「想いは実現するということの私なりの解釈」
10周目:「宮沢賢治と手帳」
11周目:「防災の心得」
12周目:「書と陶の融合・・・私探しの旅に出て私になる」
13周目:「麻について」
14周目:「歩くことが楽しくなってきた」
15周目:「工夫をしよう!」
16周目:「アルゴ」
17周目:「私が過ごした本物研究所について」
18周目:「「笑いとばせ」という感性」
18周目:「「ありがとう」の言葉の力」
19周目:「美術館は妖怪ブーム」
20周目:「インフレ時代到来か?」
21周目:「20代の仕事の思い出」
22周目:「舩井幸雄が遺してくれたもの」
23周目:「まっ直ぐなやさしさ」
24周目:「山口敏太郎さんという方にお会いした印象」
25周目:「突出したことをしないでセミ・リタイアした男性」
26周目:「「精麻」で幸運を呼び込む」
27周目:「新春はこの人に注目!」
28周目:「20年前を振りかえる」
29周目:「新しいことをやるには……」
30周目:「月並みですが持続のコツ」
31周目:「やってみて気づく」
32周目:「運を味方にするサイトがオープン!」
33周目:「雑感」
34周目:「セルフ・ブランディングの時代を感じて」
35周目:「絶望と無気力の淵から立ち上がって・・・」
36周目:「今から、ワクワクしています!」
37周目:「スピ・サミ・レポート」
38周目:「3・3・3の原則」
39周目:「この人、イイね!」
40周目:「エジプトに行ってきました!」
41周目:「違和感を感じる自分」
42周目:「スピリチュル・サミットの季節が・・・」
43周目:「禅を新発見」
44周目:「道教」
45周目:「ゴッズ・オブ・エジプト」
46周目:「タオという宇宙観」
47周目:「ドラゴン・イン台湾」
48周目:「テレサ・テンは菩薩だった!」
49周目:「宮沢賢治の言葉に触発されて」
50周目:「新しい女性美の提案企画スタート!」
51周目:「響」
52周目:「イスラエルに行き感じたこと」
53周目:「不思議な施術体験、すごかった!」
54周目:「次元上昇」
55周目:「呪詛大国日本」
56周目:「遥かなるイスラエルへの旅」
57周目:「伊勢神宮の月次祭を奉拝して」
58周目:「古本屋で昔、買えなかった本に出合う」
59周目:「カバラの衝撃」
60周目:「女神の時代へ」
61周目:「フェニックス=火の鳥=鳳凰」
62周目:「不思議大好き!知られざる日本」
63周目:「今、最も注目される哲学者は何を語るのか?」
64周目:「奇想のクリエイティブ」
65周目:「熱き心の姿勢が多くの人に希望の火を灯す」
66周目:「チベット死者の書」
67周目:「100年以上前にチベットで修業した僧侶の話」
68周目:「世界にはすごい聖地があるもんだ」
69周目:「極限状態から起こる気づきの嵐」
70周目:「ミャンマーに行ってきました」
71周目:「ヴィパッサナー瞑想の聖地へ」
72周目:「魂が喜ぶ瞬間へ」
73周目:「イスラエルを巡る3つの謎」
74周目:「幸運は準備している人に訪れる」
75周目:「ゴーイチプレミア」
76周目:「協力と情報共有」
77周目:「オンライン化の波」
78周目:「魔術的要素があるという古代ルーン文字」
79周目:「数字の持つ神秘な側面」
80周目:「エジプトに注目」
81周目:「女神の知恵を取り入れていく時代へ」
82周目:「エジプトの息吹を感じる」
83周目:「聖書に隠された数の暗号の秘密とは?」
84周目:「カバラって複雑で難しいけど興味深い」
85周目:「紫微斗数(しびとすう)ってご存じですか?」
86周目:「コロナ禍の状況下、絶体絶命下で開かれた叡智の光がヒントになる?」
87周目:「私という謎と数の関係性」
88周目:「ケルト文明の謎に惹かれて」
89周目:「アーサー王伝説について」
90周目:「2つの「死者の書」と死んだらどうなるのか?」
91周目:「ケルト巡り」
92周目:「黒い聖母マリアとケルト」
93周目:「「カバラ」に興味を持った、そのわけは?」
94周目:「「不思議の国のアリス」というキーワードは外せない!」
95周目:「気軽に知的エンターテイメントを楽しむ」
96周目:「ベリーダンスは神々に捧げる踊り? 神託タロットに影響されて・・・」
97周目:「<学魔>と呼ばれる知の巨人からのメッセージ」
98周目:「「フール・オン・ザ・ヒル」、覚醒へ向かえ!」
99周目:「タロット、自由自在!」
100周目:「アーカーシャとゼロ・ポイント・フィールド」
101周目:「「不思議の国のアリス」は、ぶっち切りの逆転ゴール?」
102周目:「不思議な結晶の塩は何をもたらしてくれるのか?」
103周目:「黒い聖母子像の謎」
104周目:「デビルマンという傑作漫画について」
105周目:「善と悪の聖獣の終わりなき戦い」
106周目:「イエス・キリストの深奥のコトバに触れて」
107周目:「Belly dance inspired by tarot cards"The universe of Tarot."」
108周目:「古代インドの叡智を日常生活に取り入れる」
109周目:「健康維持のためのホリスティックな全体像を知る」
110周目:「サルバドール・ダリの表面と深層の秘密」
111周目:「アーユルヴェーダの辛味スパイスと「いちご」の幸福な出会い」

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