船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井本社グループスタッフによるコラムページです。 「これからは“本音”で生きるのがよい。そのためには“本物の人間”になることが大事」という舩井幸雄の思想のもと、このページでは、社員が“本物の人間”になることを目指し、毎日の生活を送る中で感じていること、皆さまに伝えたいことなどを“本音ベース”で語っていきます。

書:佐野浩一
船井幸雄グループ社員の日々もの思ひ、考へる あの社員の一日を公開!
「幸福な死」
2022.12.1(Thu)
社名:(株)本物研究所
名前:藤原 かおり

 皆さまこんにちは。
 早いもので今年も最終月に突入です。いかがお過ごしでしょうか。『舩井幸雄.com』&『舩井メールクラブ』担当の藤原かおりです。

 さて、この社員コラム「本音で生きよう」もいよいよ100周目を迎えさせていただいています。いつもお読みいただき本当にありがとうございます。やっぱり「本音」を大切にして生きることは大切なんだと改めて思っています。

 さて今回も、永年部屋で積読になっていて最近ようやく読み終えられた本について紹介させていただきたいと思います。
 今回の本は積読になっていたものの中でも一番古いものです。
 なんと21世紀になってすぐの頃の、私がまだ舩井幸雄の存在も知らない時に入手しました。20年以上、読まれも捨てられもせず、熟成(?)されていました。タイトルは、「幸福な死」(アルベール・カミュ著 新潮社文庫)です。
 20世紀末頃と言えば世界中で不穏なことが頻発し、私自身は社会人になりたてでした。  
 社会がよくわからず将来も見えず、単純に好奇心が強かったのもあり、この頃、SF系などの変わった本を手当たりしだい読みあさっていました。
 当時読んだ本は、筒井康隆や星新一のSF小説や安部公房の「砂の女」など。外国人作家ではカフカの「変身」「城」「審判」や、カミュの「異邦人」「ペスト」等を読みました。カミュの本が当時、意外と面白いと思ったので他にも何か、と思い、「幸福な死」を入手しました。
 そうこうしているうちにいろいろあり、私は舩井幸雄の著書が一番読み応えがあり真髄を語っていると感じ、「幸福な死」は手付かずのままになっていました。それからはずっと舩井幸雄やその周辺の方々の本を中心に読むようになり、現在に至りますが、最近、弊社・(株)本物研究所でよく売れている電子水生成器「アレー」の関連で、星新一さんの名前をよく目にするようになりました。

 星新一さん、懐かしいな……と思う同時に、まだ読んでいなかったカミュの「幸福な死」を思い出しました。カミュと言えば、作品「ペスト」がコロナを予見したような内容だということで、数年前、「新型コロナウイルスが拡大している今こそ読むべき名作だ」とあちこちの書店でリバイバルした「ペスト」の本を見るようになりました。
 44歳という若さで1957年にノーベル文学賞を受賞したアルベール・カミュの受賞のきっかけが「異邦人」だったということですが、「幸福な死」は「異邦人」の原型となった作品だと言われています。

 「幸福な死」のあらすじを簡単にご紹介すると、平凡で貧しいメルソーというアルジェリアに住む青年が、知人(恋敵?)の富裕で両足が不具のザグルーという男の“時間は金で購われる”という主張に従い彼を殺し、お金を奪います。その後ドイツやチェコ、オーストリアなどを旅行し、結局はアルジェリアに戻り、(なぜか)3人の女友達と《世界をのぞむ家》という海の見える家で楽しい共同生活を送ります。ひたすら自分の「幸福な人生」を追い求め、《世界をのぞむ家》を出て、別の女性と恋に落ち結婚し、新しい家を買ったのち、病気になり孤独な死を迎える――
という内容です。

 ザグルーを殺した罪悪感などはメルソーから一切感じられず、エゴイスト極まりないクズ男という印象の主人公ですが、「正しい、正しくない」という判断は重要でないと思わせるのは、洗練された描写の担うところが大きいと感じます。読む人によって、また同じ人でも読む時期によってまったくちがった感想を持ちそうなところに作品の器の大きさやパワーを感じました。(ラストが違和感のない内容だったことも大きいと思いますが、)まさに「芸術」というのはこういうものなのだろうな……とも感じます。
 本編160ページ程度の薄っぺらい文庫本ですが、20年以上の年月を経ても色あせず、清濁併せのんでいて、まるで濃厚な年代物の赤ワインのようだな……と思えました。

 赤ワインと言えば……電子水生成器「アレー」は、マッカーサー元帥の「おいしいウイスキーが飲みたい」という要望を叶えるために、誕生したものが原型になっています。
 「アレー」はワインもおいしく味を変えられ、先日は社内で、安い赤ワインを買って来て、アレー処理したものとそうでないものをわからないようにして飲み比べる実験を行いました。するとなんと、約20人すべての人が味の変化がわかり、アレー処理したものの方がおいしい、と回答したのです。私も飲んでみましたが、味の違いは歴然でした。
 思えば20世紀末から21世紀にかけて、モヤモヤした思いを抱え、星新一やカミュを読みあさりましたが、時を経て、あの時のモヤモヤは、電子水生成器「アレー」で落ち着いたかな……と思うと、感慨深いものがあります。


2周目:「鳥インフルエンザからニワトリを想う」
3周目:「日本の独立と個人の自立」
4周目:「資本主義について思うこと」
5周目:「“野性”を目覚めさせるには・・・」
6周目:「にんげんクラブ全国大会で気づいた“つながり”」
7周目:「歪みを正す方法」
8周目:「“グレー”からの脱却」
9周目:「“コンサバ”に思う」
10周目:「“野菜”は本当に健康にいいのか?」
11周目:「ロンドン・シティで感じた意外な“気”」
12周目:「フリーエネルギーとUFOの関係」
13周目:「最近読んでショックを受けた本」
14周目:「“寄り添う”ということ」
15周目:「“五井野イズム”に触れて……」
16周目:「秘伝のお茶と新コラム」
17周目:「偶然とは思えない3つのこと」
18周目:「「本物」は野性的!?」
19周目:「日本人の「水戸黄門」幻想」
20周目:「嫉妬の時代」
21周目:「久しぶりに会った舩井幸雄」
22周目:「舩井幸雄との出会いを思い出してみました。」
23周目:「後から思い出してみるといろいろシンクロがあったこと。」
24周目:「竹中平蔵とは何者か。」
25周目:「足指から目覚める?」
26周目:「舩井SAKIGAKEフォーラムが無事終わりました。」
27周目:「私にとっての12月25日」
28周目:「“本物の健康”を追求するセミナー」
29周目:「最近ビックリした、アンチエイジングのエネルギー」
30周目:「舩井幸雄の「氣」の力を想う」
31周目:「「願い」のちから」
32周目:「本物時代の到来」
33周目:「Dr.コパさん」
34周目:「一神教vs多神教」
35周目:「空海から義経へ」
36周目:「“ミンパク”を知っていますか?」
37周目:「人生に難がやってくる意味」
38周目:「旅先でのシンクロ」
39周目:「オザケンの「うさぎ!」」
40周目:「宇宙での生活」
41周目:「最近のおススメ!2つ」
42周目:「竹田和平さんがメンターと出会われた神社」
43周目:「『君の名は。』とムー」
44周目:「卵がけごはんがごちそうになる・・・」
45周目:「「雑草魂」はもう古い?」
46周目:「銀座のはちみつ」
47周目:「ひょっこり見つかった舩井幸雄の健康情報」
48周目:「加計学園問題で揺れる今治市の可能性」
49周目:「“品格”について考えてみる。」
50周目:「“差別”から歴史を読み解く岸田秀さん」
51周目:「おすすめワイン」
52周目:「会津への旅」
53周目:「究極の“じっくりコトコト”」
54周目:「バリ島でのニュピ体験」
55周目:「「舩井フォーラム ザ・ファイナル」と生アーモンド」
56周目:「リピート必至の逸品」
57周目:「ドアーを閉めさせていただきます」
58周目:「都内でも八十八ヵ所巡り」
59周目:「健康指南 〜アーユルヴェーダより〜」
60周目:「おやつの力」
61周目:「昭和が歴史になる前に読んでおきたい本」
62周目:「わたしの太宰治」
63周目:「パリでも一風堂」
64周目:「カリスマの生き方」
65周目:「奄美大島に伝わる“ミキ”」
66周目:「お茶の力」
67周目:「みんなの力 〜「本物研究所感謝総会&“ほんもの”未来フォーラム2019」開催〜」
68周目:「二つの「こうどうかん」」
69周目:「モノを捨てよ世界へ出よう」
70周目:「自己理解と他者理解を深めるためのとっておきのツール」
71周目:「インフルエンザ対策にオススメの健康法」
72周目:「「総理」と「草履」は使い捨て」
73周目:「オーストラリアの森林火災とバンクシア」
74周目:「肺炎のウイルスから思うこと」
75周目:「いまは「本物時代」を迎えるための準備期間?」
76周目:「元号について改めて考えてみる」
77周目:「白も、黒も。みんな違って、みんないい」
78周目:「いつか、Go To ごと」
79周目:「千島学説のびっくりするウイルスの捉え方」
80周目:「やっと読めた『裏切られた三人の天皇』」
81周目:「やっと読めた『陰謀の日』(上・下)」
82周目:「伊藤詩織さん事件の真相」
83周目:「一寸の虫の五分の魂を輝かせている鈴虫寺」
84周目:「やっと読めた『風の王国』」
85周目:「私の最近の2つの愛用品」
86周目:「日本新生」
87周目:「キャベツの可能性」
88周目:「日月神示と将棋」
89周目:「目まいがするほどショックだった本、『新版 悪魔の飽食』」
90周目:「「スパイの妻」と「新版 悪魔の飽食」」
91周目:「電力契約のプランを変えてみました」
92周目:「女のアホが世界を救う!」
93周目:「舩井幸雄の手土産」
94周目:「舩井幸雄からのメッセージ」
95周目:「「数霊REIWA」と百匹目の猿現象」
96周目:「「アイカサ」を使ってみました」
97周目:「ミステリーによく合うコーヒー」
98周目:「高島康司さんや佐藤じゅん子さんのお話をぜひ聴いてください!」
99周目:「ペリー公園と東京湾フェリー」

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