船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井本社グループスタッフによるコラムページです。 「これからは“本音”で生きるのがよい。そのためには“本物の人間”になることが大事」という舩井幸雄の思想のもと、このページでは、社員が“本物の人間”になることを目指し、毎日の生活を送る中で感じていること、皆さまに伝えたいことなどを“本音ベース”で語っていきます。

書:佐野浩一
船井幸雄グループ社員の日々もの思ひ、考へる あの社員の一日を公開!
「喉元過ぎて熱さを忘れている」としか思えない日本の原発政策
2024.3.4(Mon)
社名:(株)本物研究所
名前:藤原 かおり

 寒い中にも春の兆しが感じられ始めています。いかがお過ごしでしょうか。『舩井幸雄.com』&『舩井メールクラブ』担当の藤原かおりです。
 3月3日の桃の節句に無事、「“ほんもの”未来フォーラム2024」を開催させていただき、無事終えることができました。当日はお天気にも恵まれました。ご来場くださった皆さま、オンラインにてご参加してくださった皆さま、これからアーカイブをご視聴いただける皆さまはじめ、心を寄せてくださいました皆さま、ご登壇者様、運営に関わってくれたりサポートしてくださった皆さま、どうもありがとうございました!(アーカイブはいまからでもご視聴可能です。→ https://honmono-pro.com/neojapan/

 さて3月といえば、日本人として思い出しておかなければならないのがやっぱり東日本大震災ではないでしょうか。あれから13年が経とうとし、政府は再び原発推進の方向に舵を切っています。具体的には、脱炭素社会を目指して2030年までに原子力の割合を現在の5%程度から20〜22%に拡大させる方針を示していて、東京電力が管理する柏崎刈羽原発を含めた5基が再稼働を目指しているようです。
 「喉元過ぎて熱さを忘れる」とはまさにこのことで、4つのプレートが相接して成り立っている日本列島は地震を免れることができません。そんなところでなぜ原発を推進しようとするのか、理解に苦しみます。

 今年の元旦に起こった令和6年能登半島地震の震央は石川県珠洲市とのことですが、この震央と目と鼻の先だった珠洲市内の場所にかつては「珠洲原発」の開発が予定されていたことをご存知でしょうか?
 「珠洲原発」は、1970年代から珠洲市内で北陸電力・中部電力・関西電力の電力会社3社による共同開発が予定されていたもので、地域住民の反対で2003年に計画が凍結になったものです。
 今回の能登半島地震の際に「もし、珠洲原発が稼働していたら今頃日本は・・・」と考えると鳥肌が立ちます。
 思えばこの珠洲市では確か去年の5月、GWの最中にも震度6強の地震が起こりました。
 去年と言えば、去年の2月10日、政府は「GX実現に向けた基本方針」を閣議決定しました。具体的には、@原発の新規建設と A原発の運転期間の延長を認めるものであり、原発推進の方向に大きく舵を切ったのです。その3ヶ月後に珠洲市で大地震が起こりました。

 「珠洲市=原発のエネルギーが強い場所」、「珠洲市で去年と今年、震度6強〜震度7の大地震が2度も起こった」、「政府は去年2月に原発推進に向け、具体的に舵を切った」

 これらをふまえると、普通の感覚なら「日本で原発推進はやはり考え直した方がいい」と結論づけるのではないでしょうか?

 最後に、舩井メールクラブで2013年7月に発信させていただいた、東日本大震災で全村避難を余儀なくされた飯舘村の菅野典雄村長(当時)の言葉を紹介させていただきます。

〜〜それ(いちばん忘れてならないこと)は「この原発事故から何を学んで、次の世代にバトンタッチしていくのか」ということです。
 ここがいちばん大切なことなのではないかと。だけど、どうも今そんなことを言っている人は誰もいないんですね。「脱原発」という話は出ていますけれども。

 高度経済成長時代の終わりにこの原発事故が起きたということが、いったい何を意味するのか。今までの生き方、これからもイケイケドンドンでいいのか、ということではないのかと思うんですね。
 「もっともっと便利に豊かに。そのためにはエネルギーが必要だ」ということで、50何基の原発ができて、自然の災害によって爆発が起き、われわれは今、大変な避難生活を余儀なくされている。
 その原発事故から何を学ぶかというと、成長だけがすべてではない、「成熟社会のありよう」というものを考えていくきっかけが今回の原発事故じゃないのかと。
 でも残念ながら今、日本の政府も国民もそういうことにはなっていないですよね。そうすると、私たちの避難生活は基本的にただのムダだということになってしまうのか。それでは、あまりにもつらすぎます。

 日本は第二次大戦が終わった時に「軍人の時代」が終わって、平和な国になった。戦争で命を落とした方、戦後の大変な時代を頑張ってくれた先人たちがあったからこそ、われわれはこうやって今、平和ボケと言われるくらい平和な日本に住んでいられるわけです。
だから、今の私たちのつらさが、次の世代、その次の世代、これから30年、50年後に「ああ、あの時、原発事故の大変な時代を生きた人たちのおかげで今、世界から尊敬される日本があるんだね」と言われなかったら、私たちの、この大変な犠牲はいったい何なんですか、と言いたくなる。
 自分の時代さえ良ければいい、ということではなくて、やがて子どもの時代、孫の時代、曾孫の時代になるということを考えたうえで、今のわれわれはどういう生活を選択するのか、どういう行動をしなきゃいけないのか。それを考えるきっかけが、原発事故のいちばん大切なことなのではないのかなと思っています。〜〜

 いま読んでも目頭が熱くなってしまいます。でも幸いなことに、菅野村長(当時)の考えは、(株)本物研究所の企業理念に通じるところがあります。
 味わった苦労は学びに替えなければ、同じ失敗を何度も繰り返してしまうようでは日本は世界の笑いもので、その国力は衰退する一方だと思います。


2周目:「鳥インフルエンザからニワトリを想う」
3周目:「日本の独立と個人の自立」
4周目:「資本主義について思うこと」
5周目:「“野性”を目覚めさせるには・・・」
6周目:「にんげんクラブ全国大会で気づいた“つながり”」
7周目:「歪みを正す方法」
8周目:「“グレー”からの脱却」
9周目:「“コンサバ”に思う」
10周目:「“野菜”は本当に健康にいいのか?」
11周目:「ロンドン・シティで感じた意外な“気”」
12周目:「フリーエネルギーとUFOの関係」
13周目:「最近読んでショックを受けた本」
14周目:「“寄り添う”ということ」
15周目:「“五井野イズム”に触れて……」
16周目:「秘伝のお茶と新コラム」
17周目:「偶然とは思えない3つのこと」
18周目:「「本物」は野性的!?」
19周目:「日本人の「水戸黄門」幻想」
20周目:「嫉妬の時代」
21周目:「久しぶりに会った舩井幸雄」
22周目:「舩井幸雄との出会いを思い出してみました。」
23周目:「後から思い出してみるといろいろシンクロがあったこと。」
24周目:「竹中平蔵とは何者か。」
25周目:「足指から目覚める?」
26周目:「舩井SAKIGAKEフォーラムが無事終わりました。」
27周目:「私にとっての12月25日」
28周目:「“本物の健康”を追求するセミナー」
29周目:「最近ビックリした、アンチエイジングのエネルギー」
30周目:「舩井幸雄の「氣」の力を想う」
31周目:「「願い」のちから」
32周目:「本物時代の到来」
33周目:「Dr.コパさん」
34周目:「一神教vs多神教」
35周目:「空海から義経へ」
36周目:「“ミンパク”を知っていますか?」
37周目:「人生に難がやってくる意味」
38周目:「旅先でのシンクロ」
39周目:「オザケンの「うさぎ!」」
40周目:「宇宙での生活」
41周目:「最近のおススメ!2つ」
42周目:「竹田和平さんがメンターと出会われた神社」
43周目:「『君の名は。』とムー」
44周目:「卵がけごはんがごちそうになる・・・」
45周目:「「雑草魂」はもう古い?」
46周目:「銀座のはちみつ」
47周目:「ひょっこり見つかった舩井幸雄の健康情報」
48周目:「加計学園問題で揺れる今治市の可能性」
49周目:「“品格”について考えてみる。」
50周目:「“差別”から歴史を読み解く岸田秀さん」
51周目:「おすすめワイン」
52周目:「会津への旅」
53周目:「究極の“じっくりコトコト”」
54周目:「バリ島でのニュピ体験」
55周目:「「舩井フォーラム ザ・ファイナル」と生アーモンド」
56周目:「リピート必至の逸品」
57周目:「ドアーを閉めさせていただきます」
58周目:「都内でも八十八ヵ所巡り」
59周目:「健康指南 〜アーユルヴェーダより〜」
60周目:「おやつの力」
61周目:「昭和が歴史になる前に読んでおきたい本」
62周目:「わたしの太宰治」
63周目:「パリでも一風堂」
64周目:「カリスマの生き方」
65周目:「奄美大島に伝わる“ミキ”」
66周目:「お茶の力」
67周目:「みんなの力 〜「本物研究所感謝総会&“ほんもの”未来フォーラム2019」開催〜」
68周目:「二つの「こうどうかん」」
69周目:「モノを捨てよ世界へ出よう」
70周目:「自己理解と他者理解を深めるためのとっておきのツール」
71周目:「インフルエンザ対策にオススメの健康法」
72周目:「「総理」と「草履」は使い捨て」
73周目:「オーストラリアの森林火災とバンクシア」
74周目:「肺炎のウイルスから思うこと」
75周目:「いまは「本物時代」を迎えるための準備期間?」
76周目:「元号について改めて考えてみる」
77周目:「白も、黒も。みんな違って、みんないい」
78周目:「いつか、Go To ごと」
79周目:「千島学説のびっくりするウイルスの捉え方」
80周目:「やっと読めた『裏切られた三人の天皇』」
81周目:「やっと読めた『陰謀の日』(上・下)」
82周目:「伊藤詩織さん事件の真相」
83周目:「一寸の虫の五分の魂を輝かせている鈴虫寺」
84周目:「やっと読めた『風の王国』」
85周目:「私の最近の2つの愛用品」
86周目:「日本新生」
87周目:「キャベツの可能性」
88周目:「日月神示と将棋」
89周目:「目まいがするほどショックだった本、『新版 悪魔の飽食』」
90周目:「「スパイの妻」と「新版 悪魔の飽食」」
91周目:「電力契約のプランを変えてみました」
92周目:「女のアホが世界を救う!」
93周目:「舩井幸雄の手土産」
94周目:「舩井幸雄からのメッセージ」
95周目:「「数霊REIWA」と百匹目の猿現象」
96周目:「「アイカサ」を使ってみました」
97周目:「ミステリーによく合うコーヒー」
98周目:「高島康司さんや佐藤じゅん子さんのお話をぜひ聴いてください!」
99周目:「ペリー公園と東京湾フェリー」
100周目:「「幸福な死」」
101周目:「今年やりたいこと100」
102周目:「マイノリティによるアメリカ史」
103周目:「『ゴールデンカムイ』」
104周目:「無料動画、ご視聴いただきましたか?」
105周目:「熱海で土石流が起こった本当の理由」
106周目:「防衛費拡大は本当に必要か?」
107周目:「再び原発事故が起こる前に」
108周目:「川端康成」
109周目:「河合隼雄さんの『ケルト巡り』からケルトと日本のつながりを想う」
110周目:「下田でペリーの足跡をたどってみました」
111周目:「創立20年を迎えられた本物研究所、21年目からの小さな変化とは?」
112周目:「「効率よく生きたいなら、生まれてすぐ死ねばいい」という言葉に「??」と感じ・・・」

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